ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

エンタメ

さらば戦友(とも)よ ~過ぎ去った日々に感謝を込めて~

2024年6月16日にめるドナを卒業したろあさんの想い出を書いた記事です。

劇団ジグザクバイト「漫豪ストレートMAX」感想

福岡の劇団「ジグザグバイト」の2024年春公演「漫豪ストレートMAX」の感想です。

舞台感想 劇団テンペスト藍色企画第2弾「どうしようもない」

福岡で舞台を観始めた頃は好きな女優を追いかけることばかり考えていた。それは今も変わってはいない。 好きな役者も増え、その人たちに会いに行くことは楽しみではあるのだが舞台を観に行く生活も3年に差し掛かると気持ちの方も落ち着いてくる。 ミーハーな…

また出会えたから、後悔しなくてすんだよ

その人に初めて会った時、以前にもどこかで会ったことがあるような、そんな気がしました。後になってそれは完全な勘違いであったことがわかるのですが、今思うと「会ったことありませんか?」という口説き文句(失礼!)のようなことを言ったことでお互い印…

この一年のこと

2022年11月13日 2022年11月13日、僕は福岡タワーをピンクにライトアップした。推しのためだった。 かつてメイドカフェで働いていた女の子、大きくて美しい瞳が印象的だった子。明るい声と笑顔が太陽のようだった、この世界で一番かわいい僕の推し。 彼女が店…

舞台感想「大正くるま浪漫〜矢野倖一の挑戦〜」

「矢野特殊自動車」の創業者である矢野倖一(やのこういち)は福岡県の芦屋町の出身です。 矢野特殊自動車はタンクローリーなどの特殊車両を製造している会社ですが、その原点となったのは矢野倖一が作り上げたアロー号という車でした。 このアロー号は現存…

舞台『HANABI』感想 〜十朱柚花の笑顔は花火のように〜

※この記事は舞台『HANABI』のネタバレ」を含みます。 暑すぎる。 2023年の夏はこの一言に尽きます。毎日のように「全国で過去最高気温を観測!」なんてニュースを聞くと、本当にこの先どうなるのかと不安になりました。 なんせ普通に生活しているだけで、明…

演劇感想『小川夏鈴一人芝居企画』

はじめに 『小川夏鈴(おがわかりん)』さんという女優を知ったのは偶然でした。インスタグラムでフォローしている方の投稿を見て「こういう人が福岡にいるんだ」ということを知りました。 調べてみると、小川夏鈴さんは東京で活動されドラマ『相棒』にも出…

情けない姿を見せてしまっても、それでもあなたと出会えて良かった

「とても元気のいい子」 それが最初に抱いたその子への印象でした。 まだまだ世間的にいえば私も若いといわれる年齢ですが、それでもその子が持つ弾けるような若さと溢れてくるパワーは眩しく羨ましいと感じたものです。 その勢いのままに、彼女はどんな時も…

演劇感想 ナシカ座『バックヤード・マーチ』

演劇はもともと全く観ていなくて、人とのご縁で観に行きはじめたという経緯があります。 その中で色々と俳優さんを知っていくんですが、今回感想を書くナシカ座の『バックヤード・マーチ』もそんなご縁がきっかけで観に行った作品です。 舞台はスーパーのバ…

兎はこれから花咲く場所へ

そのメイドに会ったのはコロナ禍が一番酷い時代でした。 もうかなり懐かしい響きになりましたが、緊急事態宣言で飲食店の時短が繰り返していた頃です。 新しいメイドがお店に来たことは知っていましたが、シフトの遅い仕事をしていたのでなかなか会いに行く…

「りの! 可愛いよ窪津りの!」 ~舞台『三国志IF』感想~

(妙な胸騒ぎがするな・・・・・・) 1月の曇り空を見ながら私は思った。なぜそう思ったのかは自分でもわからない。 いつものように仕事を終えて車に乗る。遅いシフトの仕事は朝が楽な分、夜は帰りが遅い。慣れているとはいえ、毎日21時頃の帰宅にウンザリす…

いつもそこにある花

「あっ!あの記事読みました。私はあの子のことが大好きだから凄く嬉しかったですよ」 もう随分昔のことですが、とあるメイドカフェのメイド長のことを記事にして書いたことがありました。 そのメイド長と仲の良い親友とも呼べる間柄のメイドさんがいたので…

2年間楽しい想い出をありがとう

2年間とはあっという間でした。 彼女が最初にお店に来た時はコロナ禍の真っ只中でしたね。最近はコロナのコの字も聞かなくなったので、何だか何十年も遠い昔のような気がします。 当然なんですが、最初はやっぱり緊張していました。先輩メイドの後ろに隠れる…

新しい目標に向かって頑張って

時間が過ぎるのがあっという間で気が付けば2023年も5月が終わろうとしています。 出会いと別れの季節はおもに3月から4月といわれていますが、それが過ぎても今年はいくつかの別れがあるようです。 メイドカフェで出会った方が卒業する際に、想い出をブログに…

舞台感想『キグルミオッカナイト』

orangecatblog.com 先日観劇した『控えめに言って、崖野は殺した方がいい』で、改めて俳優が演じる生の感情が舞台演劇の魅力だと感じた。 その感情が、思いっきり『笑い』というポジティブな方向に向けられた作品がこの記事で紹介する『キグルミオッカナイト…

舞台『控えめに言って、崖野は殺した方がいい』感想

※この記事には作品のネタバレを含みます。 「侑芽さんは舞台を観る時にどこを観ていますか?」 たまたま先日聞かれたのだが、その問に私はストーリーと答えた。 もちろんそれだけではないのだが、もともと映像作品や小説で育ってきたこともありストーリー性…

太陽を追いかけて 〜舞台演劇『妖怪事変』感想〜 その2

智尋さん、私は・・・・・・ 宴の終わりに 沈まない太陽 終わりに 前回の記事 orangecatblog.com 理解されること、人を信じること。 怖い。 例えば理解されたとして、わかってくれたと安心するよりも軽蔑されたんじゃないかと思う不安。 信じてもらえたとし…

太陽を追いかけて 〜舞台演劇『妖怪事変』感想〜 その1

前回の記事 orangecatblog.com 『妖怪事変』という作品 ストーリー 作品の魅力 ただ一つの夢 生涯唯一の脚本 ありふれた、どこにでもある話 本作が伝えたかったこと 孤独になる理由 誰も死なない物語 「猫娘可愛い!」 『妖怪事変』という作品 ストーリー 【…

太陽を追いかけて 〜舞台演劇『妖怪事変』感想〜 序章

はじめに 私と今中智尋 出会い、それからの日々 広がる出会い 人生を閉ざすことだけが得意な愚か者 そして妖怪事変へ はじめに 劇団テンペストの舞台演劇『妖怪事変』の感想を書くにあたり、最初に記さなければならないことがある。 本作に関してはさまざま…

ただ旅立つ姿を見守れたらそれでいい

メイドカフェでたくさんの子の旅立ちを見てきて、もう何人見送ったかわからない。 寂しい気持ちはあるにしても、ここ一年ほどは以前にも増して見守っていきたいという気持ちが強くなった。 今回卒業する子も前向きな理由での卒業と聞いた。前の自分であれば…

Seria(セリア)で買ってよかったもの

同じ部屋に10年近く住み続けていると物が増える。 それは何も大きなものに限った話ではなく、小さな物も確実に増えてくる。 特に増えたものがカード類。クレジットカードをはじめ病院の診察カード、ポイントカードなどなど。 実はそのうちポイントカードに関…

劇場総集編『SSSS.DYNAZENON』感想

『SSSS.DYNAZENON』は放送当時(配信で見たからこの言い方で正しいかわからないけど)見ていました。 それ以来見返していなかったので、今回の劇場総集編を観ている中で「こういう話だったのか!」と意外と新鮮な気持ちになりました。 何といってもダイナゼノ…

『Last Moment 〜福岡で最後に贈る、ありがとう』感想

2020年から続くコロナ禍もようやく終わりが見えてきた。 実際のところ、これで終わりのような空気が漂っていることに疑問を感じる点もあるがライブでの声出しが解禁されるなど、比較的コロナ以前の日常が戻りつつある。 舞台『Last Moment 〜福岡で最後に贈…

それでも彼女の未来を願いたいと思った

ちょうど去年の今頃はメイドカフェで働く推しの卒業が発表された頃で、深い悲しみの中にいた。 過ぎてみればあっという間の一年だったけど、この時間は自分にとっては何だったのだろう? 余生・・・・・・ という言葉を軽々しく使っていいものかわからないけ…

舞台『Thank U Next』感想 ~いわない優しさ、いう優しさを描いた超傑作~

※この記事は作品のネタバレを含みます。 最近はほぼメイドカフェのメイドの想い出と舞台観劇の感想で占められるようになったこのブログ。 とはいっても実際のところは観劇した舞台の数はさほどでもなく、まして福岡以外の演劇を観たことがないので作品を適切…

劇団テンペスト『体温』感想

行動した結果何かが終わってしまったとする。 その先に待つ新しい日々を怖いと思う自分がいる。 人生は前に進むと頭では理解していても、居心地のいい今に留まりたいと思う心情。 「今が変わってしまうことが怖い」 口に出さないだけでその気持を抱えている…

感情そして哲学 ~舞台『新選組ロッケンロール熱血編』感想~

『エンタメの感想を書く』という行為は恋愛のようなものだ。 なぜなら感想のもとになる感情をいくら追求しようとも、最終的に行き着くのは理屈のない感情だからである。 どれだけ誰かを愛した理由を考えても、何となくその人のことを良いと思ったから愛した…

推しが残したものに気づかせてくれた天からの音

慌ただしく日々が過ぎる中であっという間に年が明け2023年になりました。 忙しさにかまけブログも更新しなくなって随分になります。 『シン・ウルトラマン』をはじめ昨年の色々なエンタメを観ましたが、ことごとく何も書かず過ぎた日々。 大体そういった感想…

推しのいない夏の想い出 〜続・僕と推しと時々ぴえん〜 

前回の記事 orangecatblog.com どんな悲しみや苦しみもいつかは終わる時が来る。 それは結局の所、人間は「忘れる」ということができる生き物だからなのかもしれない。 だけど本当にそれだけが、忘れることだけが悲しみや苦しみから逃れられるただ一つの方法…