時間が過ぎるのがあっという間で気が付けば2023年も5月が終わろうとしています。
出会いと別れの季節はおもに3月から4月といわれていますが、それが過ぎても今年はいくつかの別れがあるようです。
メイドカフェで出会った方が卒業する際に、想い出をブログに書き始めて約3年。
もうそんなに過ぎたのかと思うのと同時に、我ながらよく続けているなあと感心なのかなんなのかよくわからない気持ちもあります。
今回卒業していく方とはたくさん会えたわけではありません。
それでも最初に会いに行ったきっかけは覚えています。
お客さんのツイートで、新しく入ったメイドさんが前にいたメイドに似ているという一文を目にしました。
その前にいたメイドというのが私の推しで、そのツイートを見た一時間後には気づくと店にいました。
マスク越しに見えるのはくっきりとした奇麗な瞳。
なるほど、確かに顔立ちの雰囲気は推しに似ていなくもないと思いました。
「メイドになったきっかけはやってみようと思ったから」
彼女は語ってくれました。
人それぞれメイドカフェで働こうと思った理由はあると思うんですけど、そんな風に挑戦してみようと思う気持ちでそれを実行できる人は凄い。
「実は貴女が昔ここにいいた推しに似ているという情報を聞いて会いに来たんです」
私は答えました。
「そうなんですか! それじゃあ私を推しにしてもいいですよ」
真っすぐで屈託のない言葉に思わず笑ってしまう私。
明るい人だと思いました。
それでも会ってみれば、やっぱりこの方と推しは別の人間なのだと感じました。当たり前のことなんですけどね。
そんなこんなで出会った方なんですが、会えた回数は少なくても一生懸命頑張られていたと思います。
「メイドになって大変なことはなかったですか?」
「あったとは思うんですけど、それよりは楽しいという記憶の方が勝っているんですよ」
彼女の卒業が発表された後に会いに行ったとき、彼女が語ってくれました。
その言葉を聞いた時に心から安心しました。
色々あって私自身、最近はネガティブな言葉を口にすることが増えています。
良くないとは思うんですよ。思うんですが、止められない。
何となく人間の行動や思考は自分の言葉にかなり影響されると思っていて、良くない傾向だと感じています。
だからこそなんですが、人の話すポジティブな言葉を聞くと気持ちがいいし前向きな気持ちになれる。
特に若い人の前向きな言葉には元気をもらいますね。
この方もそうだし、推しもそうなんですがみんなそれぞれの道があって卒業していく。別れは確かに辛いけれど、人にはそれぞれの時間があるんだと最近思うようになりました。
それに至ったのはメイドカフェで色々な子にであったことも大きいです。
そして思うのは、自分の道を責任と誇りを持って選べていたらもっと余裕を持って他人の選択を応援してあげられるんだろうなということ。
私はかなり場当たり的に生きてきて、あんまり自分の選択で生きてきたという感じがしないんですよね。
だからかなり保守的というか、変化に弱い。日常が変化してくという当たり前のことに恐怖感を感じている。
でもやっぱりそれじゃ駄目だと思う。
自分が選択して自分の道を生きていくということ。
当たり前の、でも私の人生に欠けていることをこれまで出会った子も今回卒業する方も教えてくれているんだなと思っています。
改めてこの方が楽しい想い出を作れて良かったと思います。
どうかこれから進む新しい道でも元気で過ごせますように。
次の目標に向かって行ってらっしゃいませ。