ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

太陽を追いかけて 〜舞台演劇『妖怪事変』感想〜 その1

前回の記事 orangecatblog.com 『妖怪事変』という作品 ストーリー 作品の魅力 ただ一つの夢 生涯唯一の脚本 ありふれた、どこにでもある話 本作が伝えたかったこと 孤独になる理由 誰も死なない物語 「猫娘可愛い!」 『妖怪事変』という作品 ストーリー 【…

太陽を追いかけて 〜舞台演劇『妖怪事変』感想〜 序章

はじめに 私と今中智尋 出会い、それからの日々 広がる出会い 人生を閉ざすことだけが得意な愚か者 そして妖怪事変へ はじめに 劇団テンペストの舞台演劇『妖怪事変』の感想を書くにあたり、最初に記さなければならないことがある。 本作に関してはさまざま…

『シン・仮面ライダー』感想 〜初代の普遍性は確認できた〜

「なぜいまさら初代をリブート?」 『シン・ウルトラマン』と『シン・仮面ライダー』を観るにあたり、常に抱いていた疑問だ。 自分なりの答えとしては、既に高い知名度のあるキャラクターの最初の作品を現代に作り直すことでその普遍性を証明するため。 しか…

ただ旅立つ姿を見守れたらそれでいい

メイドカフェでたくさんの子の旅立ちを見てきて、もう何人見送ったかわからない。 寂しい気持ちはあるにしても、ここ一年ほどは以前にも増して見守っていきたいという気持ちが強くなった。 今回卒業する子も前向きな理由での卒業と聞いた。前の自分であれば…

Seria(セリア)で買ってよかったもの

同じ部屋に10年近く住み続けていると物が増える。 それは何も大きなものに限った話ではなく、小さな物も確実に増えてくる。 特に増えたものがカード類。クレジットカードをはじめ病院の診察カード、ポイントカードなどなど。 実はそのうちポイントカードに関…

劇場総集編『SSSS.DYNAZENON』感想

『SSSS.DYNAZENON』は放送当時(配信で見たからこの言い方で正しいかわからないけど)見ていました。 それ以来見返していなかったので、今回の劇場総集編を観ている中で「こういう話だったのか!」と意外と新鮮な気持ちになりました。 何といってもダイナゼノ…

『Last Moment 〜福岡で最後に贈る、ありがとう』感想

2020年から続くコロナ禍もようやく終わりが見えてきた。 実際のところ、これで終わりのような空気が漂っていることに疑問を感じる点もあるがライブでの声出しが解禁されるなど、比較的コロナ以前の日常が戻りつつある。 舞台『Last Moment 〜福岡で最後に贈…

それでも彼女の未来を願いたいと思った

ちょうど去年の今頃はメイドカフェで働く推しの卒業が発表された頃で、深い悲しみの中にいた。 過ぎてみればあっという間の一年だったけど、この時間は自分にとっては何だったのだろう? 余生・・・・・・ という言葉を軽々しく使っていいものかわからないけ…

舞台『Thank U Next』感想 ~いわない優しさ、いう優しさを描いた超傑作~

※この記事は作品のネタバレを含みます。 最近はほぼメイドカフェのメイドの想い出と舞台観劇の感想で占められるようになったこのブログ。 とはいっても実際のところは観劇した舞台の数はさほどでもなく、まして福岡以外の演劇を観たことがないので作品を適切…

劇団テンペスト『体温』感想

行動した結果何かが終わってしまったとする。 その先に待つ新しい日々を怖いと思う自分がいる。 人生は前に進むと頭では理解していても、居心地のいい今に留まりたいと思う心情。 「今が変わってしまうことが怖い」 口に出さないだけでその気持を抱えている…

感情そして哲学 ~舞台『新選組ロッケンロール熱血編』感想~

『エンタメの感想を書く』という行為は恋愛のようなものだ。 なぜなら感想のもとになる感情をいくら追求しようとも、最終的に行き着くのは理屈のない感情だからである。 どれだけ誰かを愛した理由を考えても、何となくその人のことを良いと思ったから愛した…