2022年は某戦隊のレッドのおかげで『縁』という言葉を無意識のうちに使うようになりました。
特に色々と社会の動きの激しい近年では、以前よりも人との出会いについて考える時間も増えています。
このような社会状況であっても時間は進んでいきますし変化は起こる。それを止められないならきちんと受け入れて、旅立つ人がいれば温かく見送りたいと思っていました。
今回福岡市にあるメイドカフェ『めるドナ』を卒業された方とは数回しかお会いすることができませんでした。
それでも、その方がこの時代にこのお店にやって来たことや私たちお客さんと出会ったことも縁だったと思います。
もともとお客さんとしてこのお店に来ていた彼女は、ここで出会ったメイドさんに憧れて自分も働いてみたいと思ったそうです。
わずかな期間でしたが、憧れの人の姿を間近で見ることで勉強になったことや感じたことがあったと語ってくれました。
憧れた人がいたとしても、その人と同じ場所に立ってみるとなるとなかなか行動できるものではありません。
だからこの話を聞いたときに、行動を起こした彼女のことを凄いと思いました。
彼女がお店にいた期間に卒業されたメイドさんもいましたが、それを知って寂しく思ったそうです。
しかし、前向きに新しいことに挑戦していく後ろ姿を見ることで自分の励みになった部分もあったとのこと。
結果論になりますが、未来に向かって挑戦していく先輩たちの姿に触れるタイミングに彼女がお店にいたことも縁だったのかもしれません。
このお店と出会って少なくはない時間が経ちました。
色々なことがありましたが、ここでメイドとして働いた方たちが卒業する時に何かを学んだり考えたり、そして「楽しかった」といってくれた時ほど嬉しいことはありません。
そうしたメイドさんの雰囲気は後輩のメイドさんたちにも伝わるものだと思いますし、それがこのお店の温かさを作っていると感じています。
メイドを卒業したとしても、これからもここは彼女にとって心休まる家としてあり続けます。
そして、そんな家を支えて働いた時間が彼女にとって宝物となってくれていたら嬉しいです。
何よりも、彼女のようにここで働いているメイドさんを見て働きたいと思った方がいてくださる事実。
それは今働いているメイドさんたちやここで働いていたメイドさんたちがつむいできたものに、人の心を動かす力があることを証明しています。
改めて自分がここで出会ってきたメイドさんたちは素敵な方たちだったのだと感じました。
そのことを感じさせてくれた彼女と出会えた縁に感謝しています。
新しく進む道も大変なことがあるかもしれません。それでも、ここで出会い縁のできた彼女の未来が明るいものになることを心から祈っています。
どうか楽しく素敵な未来を。出会ってくれてありがとう。
これから始まる新しい未来に向かっていってらっしゃいませ。