ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

メイドに出会ってなかったら『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に正月から感動しなかっただろうね

すっかり更新頻度が落ちてしまった当ブログ。

いや、書きたい! 書きたいという気持ちはあるのだがその他もろもろが多すぎてなかなか書けず‥‥‥

そんなことを思っていたら、あっという間に2020年も終わり怒涛の勢いで2021年を迎えてしまった。

明けましておめでとうございます。

例に漏れず、新型コロナウイルスの影響で今年は帰省を控えた正月となった。

その間何をやっていたかと言えば、もっぱら撮り溜めしていた映画、アニメの消化。

休みの少ない仕事故、溜まりに溜まったその量は年末年始の休みですら消火できなかったので我ながら呆れてしまう。

それでもある程度消化し終わったのだが、さすがに連続で見続けるのはきつかった。

しかし、その中で逆に「連続して見続けたい」と思い一気見したアニメがあった。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

名前だけは聞いたことのあったラブライブ。しかし、実際にCDやアニメといった媒体に触れたことはなかった。

何故録画していたかと言えば純粋な興味からなのだが、これが「何故もっと早く見なかったのか!」と思うほど自分に刺さる作品だった。

 

 

本作を見るまで、ラブライブについて知ってることと言えば「ラブライブ!」と「ラブライブ!サンシャイン!!」のタイトルのみ。

そのため、私にとってはじめて触れたラブライブが「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」となる。

そんなド素人の私でも、一話を見た時点で「はっは~ん、この十人の女の子達が最終的にグループを結成するのね」などと想像することができた。

しかし、本作はその予想の斜め上を行く展開を見せる。

本作のキャラクター達は「虹ヶ咲学園」という学校の同好会という形でアイドル活動を行う。

しかも、それはグループとしての活動ではなくそれぞれのキャラクターがソロで活動するというものだった。

そうした内容から、一話一話の展開はそれぞれのキャラクターの内面にスポットを当てたものになっている。

つまり、それぞれの女の子がそれぞれの抱える問題・課題に一話をかけて向かい合い、アイドル活動に意義を見出していく内容だった。

前のアニメを未見のため恐縮だが、一人一人が丁寧に取り上げられている作風のため十人もいるキャラクター全員に愛着を持てた。

最初は、絶対に全員の名前を覚えるなど不可能と思っていたにも関わらずである。

その内容も、例えば反発していた相手にいつの間にか同化していた『中須かすみ』の葛藤。

あるいは、変われたと思っていたのに実は変われていなかったのではと苦悩する『天王寺璃奈』の姿など、長く生きていれば男女問わず直面したことのある内容ばかりで共感が持てた。

そして、そうした問題を仲間との繋がりの中で克服し成長していく彼女たちの姿が実に爽やかで気持ちいいのだ。

映画や小説など媒体を問わず、「物語」というものは何かが変化していく過程を描く物と考えている。

その意味で、これ程見やすくしかも視聴後に明るい気持ちになれる作品が刺さらないわけがないのだ。

無論、作品として「う~ん」と思った点がないわけではない。

終盤、あるキャラがすれ違いからとったある行動は、あくまで個人的な感想だが「苦手な描写がきたな」思い視聴するのにやや躊躇してしまった。

とは言え、それが作品の全体的なバランスを崩すに至っていないのは、最後まで本作がキャラクターの成長を描き切ったからだと感じている。

これは作品の根本に関わることかもしれないが、本作は歌がメインのアニメだと思っていた。

しかし、ド素人が最初に見た時に感じたのは『歌』の要素はむしろ二の次でメインはあくまでも『ストーリー』だということだ。

これは、私のように普段音楽をあまり聴かない人間にとってはプラスに働いていた。

いや、決して歌がいらないとかそういう話ではない。

キャラクターが成長するドラマがあるからこそ、その成長の頂点=最高にテンションが上がる瞬間で披露される歌。

そういう構成だったから、逆に歌に聴き入ることができた。

そしてその成長の物語は、スクールアイドル達をサポートする『高咲侑』が最終回で自分の夢を見つける所で最高潮に達する。

そこまで視聴して、この物語は侑という一人の少女が自分の夢探す過程の物語であったことに気づかされる。

ここで、また個人的なことだがその侑の姿が自分に重なったのである。

何度か当ブログでも記事を書いているが、私は良くコンセプトカフェ、メイドカフェを利用している。

 

orangecatblog.com

 昨年、よく利用しているメイドカフェのキャストがアイドルユニットを組んだのでそのライブを観戦した。

感動した。その気持ちを、まだ彼女達を知らない人に少しでも伝わればと思い記事を書いた。

いささか臭い言い方になるが、彼女達の魅力や存在がより多くの人に知ってもらえることが自分の夢になったのだと感じている。

まるで高咲侑がスクールアイドル達と関わる中で自分の夢を見つけたように。

元々、バトル物のアニメは好きなんですが歌とかダンスとかそういう系のアニメってほとんど見ていなかった。

多分、メイドカフェに通っていなかったらラブライブも見ようとは思わなかった。

長く店に通っていると、一人一人のキャストに思入れが湧いてくる。

彼女達を応援したいと思うようになる。

 

今回、本作にここまでのめり込んだのもこれまでの人生での経験があったからだと思う。

作品との出会いは、これだから面白いと感じた2021年の正月だった。

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。是非一つの作品として、広くたくさんの方に見て欲しい作品。

改めて当ブログを見つけてくださった皆様。2021年もよろしくお願いいたします。

目下大変な状況は続きますが、皆様の一年が何卒喜びに満ち溢れた一年になりますように。