ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店などのエンタメを紹介する雑記ブログです。小説やウルトラマンをはじめとした特撮を中心に運営中。

「誠実に楽しむ」 子ども向け番組を楽しむ大人ができること

はじめに

今回のブログにはツイッターを引用した箇所があります。

それはあくまで状況の説明のために引用したものなので、ブログ内の意見は引用元の方とは一切関係ありません。

ブログ内の意見は全て管理人である侑芽の意見となりますので、何かありましたらブログの問い合わせフォームや侑芽のツイッターDMで受付いたします。

状況について

2020年7月20日に発売された「週刊プレイボーイ2020年 8/10 号」。

内容として歴代戦隊ヒロインを演じた方のグラビア及び現行の戦隊作品でヒロインを演じる方のグラビア、東映特撮作品に携わるスタッフの方のインタビュー等が掲載されていました。

私はグラビア企画にも興味がありましたが、どうしても読んでみたいスタッフの方のインタビューがあり買おうかどうか悩んでいました。

その矢先、ツイッターを見ていると以下のようなハッシュタグが話題にあがっていました。

#スーパー戦隊を子供に返せ

#仮面ライダーを子供に返せ

探して見てもその話題の元になったツイートが何なのかわかりませんでしたが、後に状況を説明してあったツイートを見つけました。

私は特に今回のプレイボーイの企画について深く考えていなかったのですが、元になったツイートをした方の意見にも考えさせられるものがありました。

なのでせっかくブログをしているなら、「子ども向け(と呼ばれている)コンテンツと成人向けコンテンツのタイアップ」について自分なりに思ったことをまとめてみたく思いました。

誰のための番組か

最初に自分の意見を述べると、子ども向けコンテンツは「子どもの物である」と同時に「子どもだけの物ではない」と思っています。

特撮でいえば、作り手が想定する仮面ライダーや戦隊のメイン視聴者が子どもであることは疑いようのない事実でしょう。

ですが、そうした作品を視聴し支えている層として多くの大人がいることもまた事実。

でも、子ども向けコンテンツは「大人の物でもあるけど大人だけの物でもない」とも思っています。

戦隊も仮面ライダーも、それを好きな人みんなのもの。

ターゲットがどの層であれ、子ども向けコンテンツは「そこにある」だけ。

「誰々が楽しんでよくて誰々は楽しんだらいけない」というたぐいのものではないと考えています。

仮面ライダーも戦隊も誕生して約50年になろうとしています。

親子二代ではなく、既に親子三世代のキャラクターとして定着しつつあるヒーロー達。

一般的に考えて、倫理に反しないことなら大人がこうした番組に意見を出してもいい。

でも、大人として子どものことは尊重する。

大人も子どもも一緒になって楽しめたらいいんじゃないかと思います。

どの作品もそれぞれの時代の子ども達に向けて作られたものですが、子どもはそれに触れて育ちその思い出を胸に大人になる。

私自身がそうであるように。

であるならば、大人が子ども向けとされるコンテンツを楽しむことはそもそも何ら不思議なことでもなんでもないと思います。

もちろん、普段特に子ども向けコンテンツを見ていない人が偶然見た作品に励まされることがあってもいい。

そういう意味では、子ども向けコンテンツは「それを求めた人の物」ともいえるかもしれません。

大人としてできること

そういう意味では、成人向けコンテンツと子ども向けコンテンツがタイアップしたらからといってそのこと自体には特に問題はないと思っています。

でも、色々な情報がすぐに手に入る現代。

私に子どもはいませんが、もしも自分の幼い子どもが成人向け雑誌を読んでいると想像するとやっぱり抵抗はあります。

そういうのは、もう親が見せないようにするとかしか対応はないのでしょう。

だからといって、全ての人が性的思考でそういう雑誌などを見ているかというとそんなこともないとも思うんです。

ある程度分別のつく年齢の人なら、純粋に女優さんのファンとして。

または、写真が好きな綺麗な写真を見たくて。

ちなみに、近年になってコンセプトカフェに行きだした私はグラビアなんか見ると「どうしたらこんな表情を出せるのか」とか「どうしたらこんな綺麗に写真が撮れるのか」とか、そんなことを考えるようになりました。

コンセプトカフェにはチェキ(その場でカメラから現像される小さな写真)を撮るサービスがあります。

なかなか上手に撮ってあげられないのでキャストの子にすまないと思います。

なので、当たり前ですがプロカメラマンは凄いと思います。

雑誌を見て、そういう楽しみ方をしている人間もいます。

まあ、やはり女優さんたちも仕事をしなきゃいけないわけですからね。

みんな輝く存在を目指して芸能界で頑張っている。

これもコンセプトカフェでキャストさんと交流して感じたことですが、女性は本当に「可愛い」とか「綺麗」を毎日頑張っているんですね。

少し前まで、ボディソープで顔まで洗うくらい美容に無頓着だった自分が恥ずかしくなるくらい。

まして、女優とかアイドルなどをされている方の努力を思うと頭が下がります。

彼女たちの努力や仕事を否定することは誰にもできない。

それに、そういうことを止める資格もない。

じゃあ、そんな状況の中で大人の私達ができることは何か。

「誠実に子ども向けコンテンツを楽しんでる姿を見せる」

これに尽きるんじゃないかなと。

きっと子ども達は自力で自分が見ている物が素敵なことだと思うでしょう。

そんな子ども達の気持ちに、さらにほんの少しだけ自信を持たせてあげるのが大人ができることなんじゃないかなって。

それには大人が誠実で真剣に子ども向けコンテンツを楽しむことが大事。

中学生くらいの頃、「検証第2次ウルトラシリーズ」や「ウルトラマンAGE」に掲載されている評論文を何度も読みました。

大人の人達が作品を真剣に論じている姿を想像し、できあがった文章を読むとそれが凄くカッコいいと思ったんです。

大人の人が真剣に楽しんでる作品って素晴らしい。

そういう気持ちがあったから、例え放送中に女優さんがグラビアに登場したとしてもそれに対して何ら嫌悪感を持つことなどありませんでした。

子ども向けという言い訳からの脱却

好きなコンテンツが子ども向け番組なら、大人は尚更誠実な姿勢でそれを応援しないといけない。

大人も楽しんでいい、でも責任感を持って楽しむ。それが大事なんじゃないかと。

最後に。

私は一時、行き過ぎなくらい「子ども向け番組は子どもだけの物」という考えに拘っていたことがありました。

それは円谷英二さんが、ウルトラマンを作る時に子どものことを一番大事に考えていたことに影響されてでした。

でも、ある時「子どもの物」を言い訳にしてる自分に気づきました。

作品を批判するときの言い訳が「子どもがわからない」「子どもが楽しくない」「子どもが、子どもが……」

薄々自分の考えは違うと感じていても認めたくなかったんですね、自分に大きな影響を与えた円谷英二さんのことを否定するみたいで。

でも、たくさんの人が子ども向け番組を愛する姿を見てようやく先の考えに至りました。

肌で大人の反応を感じて、認められたんです。本当に大人も楽しんでるんだって。

自分の心に根差した考えを変えるには勇気がいるけど、人は変わっていかないといけないのでしょうね。

子ども向けコンテンツと成人向けコンテンツのタイアップは問題は無い。でも、大人は子どもに大人の責任を果たす。

特撮ファンの端くれとして、自分自身も肝に銘じておかないといけないと思いました。


週刊プレイボーイ 2020年 8/10 号 [雑誌]