ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

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「鬼滅の刃」第一巻感想 炭治郎、絶望からの旅立ち

アニメ化をきっかけに、一躍メジャーコンテンツに躍り出た鬼滅の刃。私もアニメをきっかけにこの作品を知り電子書籍で全巻購入しました。

いやあ…… 面白い!

涙あり笑いありグロあり熱血ありで物語の密度がとにかく濃い。

ジャンル的にはファンタジーになるのかもしれませんが、ひたすら刀だけで超能力を使う鬼と戦う鬼殺隊の姿がカッコいい!

とても好きな作品になったので、不定期ですが一巻ずつ物語を振り返っていきたいと思います。

第一巻あらすじ

山奥に暮らし炭を売って生計を立てる少年がいた。
少年の名は 竈門炭治郎 (かまどたんじろう)
貧しくも平和だった彼の生活はある日崩壊する。
目の前に転がる家族の死体。唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)を連れて山を下りる炭治郎だが、禰豆子が突然異形の怪物「鬼」となって炭治郎を襲う。その時鬼を狩る組織・鬼殺隊(きさつたい)の剣士である富岡義勇が現れる。
果たして鬼とは?禰豆子の運命は?
炭治郎の戦いが今幕を開ける……

解説

この巻には炭治郎の家族を襲った悲劇から、師匠となる鱗滝(うろこだき)の下での修行の日々を経て鬼殺隊に入るための最終選別の途中までが収録されてます。

鬼殺隊や鬼、全集中の呼吸など基本的な設定はこの巻で解説されています。

話の合間には「大正コソコソ噂話」として作者の吾峠先生による作品の裏話が収録されています。

見どころ

全ての始まりである第一巻。それだけに見どころだらけなんですが、個人的に炭治郎と家族の場面、それと麓の町の場面に注目です。

短いページの間に炭治郎が家族や街の人から慕われていることが伺えるし、心温まる場面なのでこの後この一家を襲う悲劇が尚更痛々しいです。

人間の時の禰豆子が優しい女の子なのも描かれていて、鬼の時とはまた違う魅力があります。

雪山での炭治郎と富岡との出会い。

初対面の相手にいきなり「生殺与奪の権を他人に握らせるな」と叫ぶ富岡さん。

冷静に考えるとかなり唐突に見えますが、この後わかる彼のコミュニケーション下手を考えるとこの場面ですでにそれが示唆されていたように思います。

鱗滝さんとの出会いから修行の日々、この巻のメインとも言える内容です。

この辺りから炭治郎もコミカルな表情な見せるようになり、この漫画がギャグもあることが伝わってきます。

そして何といっても錆人(さびと)真菰(まこも)です。

熱い台詞で「男」について語る錆人と優しく炭治郎を助ける真菰。

鬼滅の刃では「意思の継承」が一つのテーマになってると思うのですが、それが最初に描かれたエピソードだと思います。

彼らが実は…… という展開は鱗滝さんが彼らに会えないのがとても切なくなります。

最終選別。ここで後に仲間になる面々が出てくるんですがとりあえずこの巻では顔見世だけ。

襲い来る鬼に対してついに放たれる炭治郎の技・水の呼吸 肆ノ型・打ち潮 (しのかたうちしお)。ここで初めて、この漫画で描かれる技がどういったものなのかがわかります。

ちなみにこの後の炭治郎の台詞で物語の舞台が大正時代だということが明確になります。

テンポよく進む展開にページを読む手が止まりませんでした。

物語のゴールの明確化

色々な物語の形があると思うんですが、個人的にゴールの決まってる物語というのは好きです。

ドラゴンボールならボールを七つ集めるとか、ジョジョならディオを倒すとか。

それがあったらキャラクター達に凄く感情移入ができるんです。

この第一巻で禰豆子が鬼になったことで、炭治郎の最終的な目的は禰豆子を人間に戻すことなんだと理解できて一本芯の通った今後の展開に期待が持てます。

この辺り、変に奇をてらわず王道的な物語の作りになっていることも鬼滅の刃がここまで多くの人に支持される理由なんじゃないかと思います。

ストーリーがわかりやすいんですよね。

複雑な映画や漫画も好きなんですが、王道的な物語には普遍的な魅力があると思います。

まとめ

物語の世界観がわかるこの第一巻。

シリアスな場面が続くので、そういうのが苦手な方には最初は辛いかもしれませんが少しずつコミカルな場面も出てくるのでそこまで読み進めて欲しいです。

あと月並みな感想なんですが、修行に励む炭治郎の姿からは努力が大切なんだということを教えられます。

メンタルに入れるポジティブガソリンとしても鬼滅の刃読むのはとてもいいことだと思います。