ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

福岡のメイドカフェ「めるドナ」紹介 タイガーモス号のような温かさ

熱心なジブリファンというわけじゃないんですが、天空の城ラピュタが放送されると毎回見てます。

初見がいつだったか覚えていませんが、金曜ロードショーで見ました。

やっぱり面白いんですよね。

主人公とヒロインの出会いから謎を秘めた壮大な世界間を上映時間の中できっちりまとめてあって登場人物も皆魅力的で。名作だと思います。

で、なんでこんなことをいきなり書いたかと言うとラピュタにタイガーモス号って出てくるじゃないですか。主人公のパズーとシータが世話になる空賊の飛行艇。

あれが子どもの頃から好きなんですよね。見た目もそうなんですが、凄く居心地が良さそうで。

厳しくも優しいママがいて、渋いおじいさんがいて、愉快な息子たちがいて……

これにパズーとシータが加わると本当に家族みたいで、そんな楽しそうな雰囲気が画面から伝わってきて好きでした。

福岡にそんなタイガーモス号みたいな居心地の良さを感じられる場所があります。
福岡市天神にあるメイドカフェ「めるドナ」です。

めるドナとは

所謂コンセプトカフェは動物カフェとかアニメとコラボしたカフェなど色々ありますが、めるドナはメイドさんが接客してくれるメイドカフェです。

2020年で五周年をむかえるお店で私が一番よく利用するコンセプトカフェです。

大型のメイドカフェのようなステージはありません。

その分メイド一人一人との距離が近くて余程込み合っている状況でもない限りはその時間にいるメイドの方全員とお話できます。

また、どちらかと言うとテレビドラマなどで描かれるメイドが高いテンションで接客するイメージと違い、めるドナは自然体の穏やかな接客が特徴です。

そのため「メイドカフェは行ってみたいけど極端に高いテンションはちょっと……」と迷われてる方やメイドカフェが初めてという方にもお勧めです。

お店の魅力

めるドナの魅力はまず何といっても料理です!

キッチンで働くキッチンメイドさんが手作りしてくれるメニューは本当に美味しい。

ボリュームもあって、ランチタイムに普通に昼食を取るために利用する方も多いそうです。

また、イベントのある日限定のメニューや季節ごとの期間限定メニューも豊富でそれを味わうために何度も足を運びたくなります。

クリスマス限定メニューのサーモンのケーキ(正式名称忘れました……)
冬の鍋メニュー、海鮮スンドゥブ

めるドナではメイドが色々なコンセプトにちなんだ衣装を着て接客してくれるイベントdayが豊富です。

ガンダムシリーズのキャラクターの衣装を着るガンダムdayや巫女の衣装を着る巫女day、もちろんハロウィンやクリスマスなど定番のイベントも盛りだくさん。

可愛い子たちの色々な姿を見ることができてとても楽しいです。イベントの時はメイドさん自身が楽しんでる感じが普段より更に伝わってくるのが魅力です。

店内には本棚があります。お客さんが寄贈していったりメイドが置いたりするそうなんですが、置いてある種類が多くて面白いです。

漫画が多いですが、ビジネス本や絵本なんかも置いてあって驚いた記憶があります。

訪れた際には是非本棚も覗いてみてください。意外な発見があるかもしれません。

メイドさん達との交流の日々

いくつか魅力を挙げましたが、めるドナの最大の魅力はここで働くメイドさん達です。

私が初めてめるドナに行ったのはハロウィンの日でした。

コスプレの趣味は無いのですが、どうしても季節感を感じる場所に行きたくて思いついたのがメイドカフェでした。

結構遅い時間でしたがお店に入ると「お帰りなさいませ主人様!」という元気の良い声が私をむかえてくれました。

初めてで緊張していたんですが、気さくに話しかけてもらえたのがありがたかったです。

私は読書が好きなんですが、その時いたメイドの中に読書好きな方がいました。

共通の好きな作家で辻村深月先生がいて、その話で盛り上がりました。それが凄く楽しかったんです。

その後クリスマスの夜にも行きました。

クリスマスの夜はバータイムといって通常の営業時間を越えて開いてたんですが、お客さん皆でカウントダウンをしたりして楽しかった。

それからはちょくちょく顔を出すようになりました。

たくさんのメイドがいるんですが、みんな本だったりアイドルだったりアニメ、ゲームなど色々な趣味を持ってます。

だから、自分と共通する好きなものを持つ子が必ずいます。それだけでワクワクしませんか?

先に出会った子以外にもミステリー小説が好きな子がいました。その子からは東野圭吾さんの作品を紹介してもらいました。

辻村先生の「名前探しの放課後」や東野先生の「夜明けの街で」は読んで凄く面白かったんですが、めるドナに来てなかったら知らない作品でした。

だからめるドナと紹介してくれたメイドさんとの出会いにとても感謝してます。

嫌なことがあった日の帰りに寄ったこともありました。

情けないことですが、自分より遥かに年下の子に思わず愚痴ったこともありましたが嫌な顔せずに話を聞いてもらい温かい言葉をかけていただきました。

嬉しかった。

どの子も、忙しい中でもお客さんに対しての気配りを忘れてなくて凄いです。

コンセプトカフェの宿命で、卒業していく子がいます。卒業イベントがあるのですが、やはり寂しいものです。

だけど…… 正直社会人として会社で働いていて、ある日突然同僚がいなくなっていたということが何度もありました。

そこそこ接していた人だったりすると、何も言われないことにショックを受けます。

そのことを思うと少しの間でも知り合い、同じ時を過ごした子にきちんとお別れできる機会があることはとても幸せなことだと感じます。

別れもあれば出会いもあります。新しいメイドとの出会いも楽しみの一つです。

彼女たちを見守っていく中で、段々頼もしく成長している姿を見ると自分も頑張らないといけないと励まされます。

刺激にもなるんですよ、違う世代の子と接すると。本当に考えつかないような物の見方・考え方を聞けたりして勉強にもなります。

めるドナはサービスコンサルタント

こういう居心地の良さって、詰まる所メイドの子たちが本当にお客さんのことを考えてくれているからなんだと思います。

みんな「プロのメイドカフェのメイド」だと思います。

彼女たちの姿からは仕事に向かう姿勢を考えさせられました。

お客さんのためを思い出来る限りのサービスを行う。

景気の悪い話ばかり続く時代ですが、その中で継続できる企業なり社員なりになるには、本当にシンプルにこれが一番大事だと思います。

だってこんなにこのお店は楽しいんですもん。

注文聞いて、料理運んで、さらにお客さんと話して…… 満席の時なんか大変そうだと感じます。

それでもメイドさんたちが嫌そうな顔をした場面など嘘でも何でもなく一度も見たことありません。

楽しくサービスとは何かを教えてくれたメイドさんたちは素晴らしいサービスコンサルタントです。

帰りたくなる場所

ラピュタの最後でパズーたちは空賊と別れるんですが、いつかきっと空賊たちと再会したんじゃないかなと思います。

タイガーモス号は壊れちゃいましたが、きっとわずかな時間でも過ごしたこの船は二人にとっても大切な場所になったでしょう。

めるドナって「帰りたくなる場所」なんです。家じゃないけど、家のように感じる場所。

あまり歴が長くない私でもそう思うので、多分もっと昔から来ている人にとってもそうなんじゃないかと勝手ながら思います。

美味しい料理があって、可愛い子たちがいて、家庭的な雰囲気があって……

こんな風に素敵なお店、行ってみたくなりませんか?

めるドナ公式ホームページ
https://www.if-cafe-merudona.com/
公式Twitter
https://twitter.com/merudona

住所 福岡市天神3丁目2-4 3F