ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

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超獣戦隊ライブマン第2話感想 映画好きがお得に見る方法も

作品情報

超獣戦隊ライブマン
第2話『命に誓う三つの力』

放送日:1988年3月5日
監督:長石多可男
脚本:曽田博久

登場怪人:バラバラヅノー

あらすじ

どうにかボルトを撃退したライブマンは重傷を負った星博士を発見する。

博士の指示を受け秘密基地へ向かうライブマン。

しかし、その前に頭脳獣バラバラヅノーが立ちはだかる。

感想

ガードノイドガッシュ、頭脳獣、バイモーションバスターにグラントータスにコロン、そしてライブロボが登場する第2話。

前後編とはいえ正味18分ほどの中にこの全てを入れて、尚且つドラマ部分も高いクオリティを維持しているのだから凄い。

改めてスタッフが今作にかけた思いが並々ならぬものだと感じる。

冒頭、ピンチに陥ったランドライオンを助けにアクアドルフィンジェットファルコンが登場。

動物に見えなくもないメカとしては戦隊シリーズでは太陽戦隊サンバルカンの母艦「コズモバルカン」があった。

しかし、ロボに合体するメカが動物の形をしているのは今作がはじめて。

ジェットファルコンのファルコンクローが戦闘機の攻撃としては意外性があって面白い。

鳥モチーフを上手く活かしたナイスなアイデアだと思う。

後年、ジュウレンジャー辺りから動物型のメカが出始め現代まで数えきれないくらいの種類がある。

それらロボに合体する動物メカの原点はライブマンだ。

何とかボルトを撃退したものの、アカデミアの仲間の死に悲しむ三人。

しかし、奇跡的に星博士を瓦礫の中から発見する。

博士は「秘密基地へ行け」と三人に伝える。星博士もまた二年前の出来事にショックを受け、ボルト撃退の準備を整えていた。

「3つの力を合わせるんだ」と博士が話した直後にケンプが出現。さらにガードノイドガッシュを呼び寄せる。

チェンジマン、フラッシュマン、マスクマンと敵側のメンバーは人間が演じる、あるいは生物的なキャラクターが続いていたのでロボットキャラはバイオマン以来久々。

台詞も無くケンプの指示のまま動くガッシュの様子は恐ろしいが、如何にも機械然としてカッコいい。

メタルヒーローシリーズがこの時期、世界忍者戦ジライヤをやっていたのでキャラクターの差別化の意味もあったのだろう。

二つのシリーズが良い影響を与え合っていることを感じられる。

ガッシュはケンプの「カオスファントム」の指示を受けバラバラヅノーを誕生させる。

記念すべきライブマン初の通常怪人。

ケンプが酔いしれるように誕生原理を語るが、演じる広瀬さんの声が良いので色気すら感じる場面だ。

博士たちを逃がすために囮になる勇介。

時代性もあるのだが物凄く爆発していて映像の迫力は今以上だと思う。

それでも、あんまり怪我らしい怪我も無く博士達の所に着いた姿を見ると勇介も相当人間離れしてる気もするが……

逃げ込んだ先でまだ生きている妊婦を発見する勇介たち。しかしボルトの攻撃が迫る。

星博士はここは任せて秘密基地へ向かえと指示する。

この妊婦さんは科学アカデミア職員の奥さんだったのだろうか?

秘密基地へ向かう三人の前にケンプたちが立ちはだかる。

知性を感じさせないので好きではないと前置きしながら「くたばれ」と攻撃するケンプ。

彼は間違いなく100%こういう言葉が好きな人だと思う。

変身し戦う三人。ジンマー相手の戦闘は一話より戦闘に慣れた印象を与えるアクションになっている。

考えてみれば、元々科学アカデミアに選ばれるくらい勇介たちは優秀なのだから、戦闘の学習能力も高いのだろう。

ライブマンの強さの秘密はここにあるのではないだろうか。

必殺武器のバイモーションバスターでバラバラヅノーを倒すライブマン。

これまでの必殺武器と違い、フレームワークが転送されてそこから現れる演出がされている。

バトルフィーバーJから10年。進化した映像技術を体感できる場面だ。

勝利もつかの間、ガッシュはギガファントムでバラバラヅノーを巨大化させる。

ギガファントム」の一言がガッシュの初台詞。

今話でのガッシュの台詞はこれだけだが、ここまでで十分彼がどんなキャラクターなのかわかる。

ライブマンは巨大バラバラヅノーに果敢に立ち向かうが手も足も出ない。

一瞬の場面だが、敵わずとも小さな体で巨大な敵に立ち向かう場面には胸が熱くなる。

それに、このままでは勝てないからこそ巨大ロボが出てくる必要性をドラマを生む効果を出している。

本当に演出が丁寧だ。

三人はついに秘密基地「グラントータス」に到着する。

そこにいたのはサポートロボットのコロン。

三人はそれぞれのメカに星博士が合体機能を搭載していたことを知る。

余談だが、漫画家・長谷川裕一先生の「すごい科学で守ります!」では、科学アカデミアの生徒は卒業時に一体メカを作らなければならないと考察してあった。


すごい科学で守ります!―特撮SF解釈講座

確かにそうでも考えなければ学生の身分で巨大メカを作ることなどできないだろう。

では何故星博士は合体のことを秘密にしていたのだろう?

思うに博士自身も心のどこかで、かっての教え子が人類の敵となって襲ってくる日が来て欲しくないと考えていたのではないか。

できればライブロボに合体する時が来ないで欲しい。

だからこそボルトが現実に襲撃してくるまで言えなかったのではないか。

出撃したものの、敵の攻撃になかなか合体ができないライブマン。

一方、星博士は崩れてくる瓦礫から妊婦を守るためついにその命を落としてしまう。

最後の瞬間まで妊婦と、生まれてくる命のことを思い続ける星博士の姿には涙が出てくる。

この話を見て伴直弥さん(現・伴大介さん)のファンになった人もいるという話に納得できる。

メカ戦を丁寧に描いた後で遂に登場するライブロボ。

科学アカデミア襲撃から始まった破壊に対してようやく訪れたライブマンの勝利。

溜めに溜めた後のこのカタルシスがたまらない。

戦いを終えた勇介達は妊婦と再会。

星博士が命と引き換えに妊婦と生まれてきた子どもを守り抜いたことを知る。

亡き博士に命と地球を守ることを誓う三人。

過去のスーパー戦隊シリーズでいえば星博士は司令官のポジションだ。

それがスタート時点で命を落とす展開は衝撃的。

そういえば、伴大介さんが出演された忍者キャプターでも司令官が死亡するという展開があった。

戦隊シリーズの中でもかなり重いスタートとなったライブマン。

とても内容の濃い前後編だが、人間ドラマの充実が素晴らしかった。

既に芝居経験のある嶋大輔氏や森めぐみ氏がキャスティングされたからこそできた話だったとも思える。

そして脇を固めるベテランの伴直弥さんの芝居が作品に気高さを与えていた。

まさに記念作にふさわしいスタートだ。


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