第29話作品情報
サブタイトル 復讐のライブボクサー 放送日 1988年9月10日 監督 長石多可男 脚本 曽田博久 登場怪人 ギガボルト
あらすじ
ギガボルトに捕らえられたライブロボ。彼らの前に、サイファイヤーに乗る相川純一と名乗る青年が現れた。
感想
ギガボルト編第二部。この回で相川純一、サイファイヤー、ライブボクサーが初登場する。
テツの正体が死んだ矢野卓二と弟だと知る勇介達。ようやくテツの行動理由を理解する。
追いつめられる彼らの前に現れた新しいマシン・サイファイヤー。ギガボルトに突撃し吹き飛ばす。
ギガボルト、ライブロボも寄せ付けない頑丈さのはずなのにちょくちょくダメージをくらう描写があるのが不思議。
もしかしたら見えないエネルギーフィールドみたいなのを発生させているのだろうか?
エネルギー切れを防ぐために、普段はそのフィールドを発生させていないのかもしれない。
「てっちゃん」と鉄也のことを呼ぶサイファイヤーの操縦者・相川純一。
この二人はこう呼ぶくらい付き合いが長いのだろうか?
二人が知り合い、今に至るまでどんな経緯があったのかも気になる。
来るのが遅いと純一を殴りつける鉄也。既にバイソンライナーが動かない状況であれば鉄也の怒りも理解できる。
鉄也と純一のマシンは死んだ兄弟が設計したとのこと。
長谷川裕一先生の「すごい科学で守ります!」では科学アカデミアの生徒は卒業用でメカを一体作らないといけないと解釈されていた。
勇介達も作っていたということはやはりそういうことなのかもしれない。
それにしても、鉄也達のメカは「科学アカデミアのかっての関係者達が手を貸してくれた」と語られてるが……
いたんだ!そんな人たちが!
「かって」というのがいつの時期の人なのかわからないが、ライブマンにコンタクトしようとは思わなかったのだろうか。
怒涛の展開で物語は進む。バイソンライナーにライブクーガーの回路が使えるのではないかという展開。
よかった、ライブクーガーと矢野武志の設定は忘れられていなかったんだ。
しかし、ケンプの襲撃で回路は破壊されてしまう。そこでコロンが変わりにバイソンライナーの回路となる。
人間ドラマが重厚なギガボルト編だが、コロンの活躍もしっかり描かれているのがライブマンの良い所だと思う。
コロンは決してマスコットではなく立派なライブマンの一員だ。
コロンのお陰で二台メカが合体してライブボクサーが誕生。しかしギガボルトにはまるで歯が立たない。
これはなかなか描き方が難しい問題。この後さらなるイベントが控えているためなのもあるが、タイタンボーイやギャラクシーロボに比べるとライブボクサーは力強さに欠ける印象があるのは否めない。
とはいえ、コロンの頑張りもありギガボルトに一撃を与えライブロボを解放することに成功する。
しかしライブロボの代わりに拘束されるギガボルトの姿はちょっと情けない。
それはそのまま慌てふためくケンプにもいえる。
結構ダメージ受けてるはずなのに動くライブロボは頑丈だな……。
この回のポイントは変身せずに素顔でライブロボを操縦する勇介達。ジェットマンではよく見かけた演出だが、それの先駆けという意味で印象深い。
とりあえずライブロボが助かった状況で次回へ続く。
第30話作品情報
サブタイトル 今ここに5人の戦士が 放送日 1988年9月17日 監督 長石多可男 脚本 曽田博久 登場怪人 ギガボルト
あらすじ
ライブロボを救出したものの、ギガボルトに対抗する決定打のないライブマン。その時アカデミア島から謎の信号が入る。
感想
ギガボルト編三部作完結。
ケンプに変わってギガボルトのパイロットとなるアシュラ。ケンプがあれだけの失態を犯せば当然か。
空中から街を破壊するギガボルト。これまでにない大規模破壊に否応なく緊張が高まる。
ギガボルトを止めねばとライブロボで出撃する鉄也と純一。しかし「手ごたえがない」とアシュラに一蹴されてしまう。
やはりロボの強さにはパイロットの腕が必要だということか。
アカデミア島からの信号を受け島に向かうライブマン。スーパーコンピューターを箱に入れて基地に戻る途中で、死んだ友人二人が生きていれば五人で戦ったと思うと語る勇介。
この場面を見た時に「いよいよ」という感情が沸き上がった。来るべき時が近づいている。
鉄也達の協力者・ドロテ博士の持ってきた部品によってライブボクサーも回復。
ボルトの前に遂に五人のライブマンが登場する。ケンプの驚きはそのまま視聴者の声に通じる。
そしていよいよギガボルトとの決戦。
しかし、アシュラは攻撃など効かないと言っているが二大ロボのパンチでダメージを受けているのを見ると本当にギガボルトの耐久性がわからなくなる。
隙をついて戦隊初の二大合体を行い誕生したスーパーライブロボ。圧倒的な力でギガボルトを撃破する。
夕暮れの中、五人でこれから戦っていく決意を固める。
傑作。文句なく傑作と呼べるエピソードだった。これ以上の言葉はこの話には似合わない。
丁寧な人間ドラマが魅力のライブマン。それに特撮の魅力が融合した名エピソードだった。