オリジナルアニメーション
— 舞江(まえ) (@maevoice003) December 25, 2021
「たいせつなもの」が公開され、主人公の女の子を演じる事が出来て嬉しい気持ちでいっぱいです。
YouTubeにて公開中です!
収録風景等もあるので是非とも観てみてください。#ドリーム声優オーディション#アリオ倉敷https://t.co/Tr02C4lqfU https://t.co/e5bg4Rbzec pic.twitter.com/bL5GlLylbc
ずっと応援していた推しがこの春に新しい世界に飛び立って以来、その現実を受け入れながらも最近はずっと魂が抜けたような日々を送っていました。
まるで体の半分がなくなってしまったようなそんな感じです。
それでこれからどういう風に気持を持っていくかをずっと考えていたんですけど、これがまたきつい。
何かをやろうと思っても、人生100年時代からすると若造でも決して若いとはいえない年齢。
人に自慢できるような経験もなく、そういうことに真剣に向き合ってこなかったという後悔。
それでますます動けなくなる悪循環。
そういうことをずっと考えている時に『Iターン』というムロツヨシ主演のドラマを見ました。
冴えないサラリーマンが無理やりヤクザの舎弟にさせられて、さまざまな困難に合いながらも次第に成長していくというお話。
終盤で酷い目に合い続けた主人公が、田中圭演じる敵対するヤクザに「何故自分だけがこんな目にあうのか」と尋ねて「身内を売るくらいなら死んだ方がましというような覚悟がないから」みたいに言い返される場面がありました。
これは自分的にかなり刺さりましたね。
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前置きが長くなりましたが、とどのつまり今の自分を変えたいなら強い覚悟がいるということなんだなと感じます。
本当に大事なものは目に見えない。
短編アニメ『たいせつなもの〜こころつながる特別な場所〜』はそういう目に見えないものが持つものの本質を表現した作品です。
声優を目指す人たちを応援する企画『ドリーム声優オーディション』
本作は2021年度のグランプリ受賞者たちが参加したオリジナル作品で、ベテラン声優・速水奨や若手声優の野津山幸宏、伊藤美来も参加。
監督は名古屋に本社のある株式会社K&Kデザインの取締役を務める川上博。
有名小説『星の王子さま』を題材に、高校の朗読劇を舞台として「大切なものは目では見えない」ことを訴える本作。
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公開されたのが2021年の12月で、本当はもっと早く記事にしたいと思っていたのですが今の自分の心境で改めて本作を見ると色々と感じることがありました。
これは『Iターン』の話にも繋がってくるんですが、人生を切り開くのはやはり『覚悟』なんだと感じます。
自分語りになって申し訳ないのですが、思い返すと自分は色々なことを諦めてずっと生きてきました。
行きたかった高校を諦め、行きたかった大学を諦め、働きたかった会社を諦め、恋人を作ることを諦め、家族を作ることを諦め、望むような収入を得ることを諦め・・・
でもそういう道を選択をしたのは間違いなく自分自身なんですよね。
変えようと思えばきっと方法はあったはず。
他人を恨んだこともあったけど、それが筋違いな恨みであるという出来事も多々あります。
満足できない心の空白を埋めるために、本やブルーレイをたくさん買ったりして物で周りを満たしても満たされない。
その理由は自分が本心から楽しいと思うことをしていないから。
これをやってる時は楽しいと感じることは自分にもあるんですけど、それを生業にしてやっていけるかと思うとやっぱり不安はあるんですよね。
でも諦めてばかりの自分を変えるにはやはり覚悟がいるんだろうなと。
「これをやれないで生きているくらいなら死んだほうがまし」
凄く極端ないいかたになるけど、そういうことをやって生きていかないと後悔だけの人生になると感じています。
作中で主人公は最後に、自分の大切なものに気づきます。
この『大切』というのは主人公と、それを演じたグランプリ受賞者の2人にかかっているものだと感じました。
受賞者の方にとって大切なものはその方がオーディションを受けた動機・・・ のさらに底にある本当の気持ち。
声優じゃない自分が書くのも恐れ多いのですが、結果という目に見えるもの以上にその方を突き動かす目に見えないものがその方の・・・ そして人間にとって大切なものなんだろうなと私は感じました。
長くはない作品なんですけど、声優を目指していない自分でも色々と感じるものが合った作品なので色々な人に見てほしい作品です。
九州から一番近いアリオ倉敷で、2021年に開催されたオーディションでグランプリを受賞したのは舞江さん。
作品を見て彼女の声と演技の魅力は繊細さにあると感じました。
特に作中のラストで主人公が大切なものに気づいた場面。
そこで敢えて感情を盛りすぎず、声を抑えているように自分には感じられて、逆に主人公が大切なものを見つけたことに説得力を持たせているように感じました。
抑えることで強さを表現する力。
自分にはそれが伝わってきて、まるで自分がその朗読劇のステージにいるように感じられました。
推しがいなくても、今までがどうでも生きていかないといけない。
コロナ禍も長くなりますが、一時は止まっていた社会もどんどん動き出してるなと感じています。
「できることを地道にやっていく」
そう考えていました。
でも今は自分が止まったままであることに焦りが尽きなくて「できないことかもしれないけどやりたいことならやってみる」にシフトチェンジする時なのかなと。
書くは簡単、実行は難しいけど目に見えない心の根っこを大切にしないと絶対に後悔するなと思います。
最後に。
自分は声優を目指している人間じゃないけど後悔とかコンプレックスで全身が構成されてるような人間。
だからきっかけを求めている人には、こういう企画に思い切って挑戦して欲しいなと老婆心ながら思う次第。