ネコはミカン片手に夜明けを待つ

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高速戦隊ターボレンジャー 第1話~第4話感想

第1話「10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー

これまでの作品を振り返りながら新戦隊に期待を持たせるスペシャル編。

今のように全ての戦隊作品が配信、あるいはDVDの販売やレンタルで気楽に見れる時代と違い当時は本放送を逃せば次はいつ見られるかまだわからない時代。

画期的な1話でもであっただろうが、同時にとても貴重な機会でもあったのだと思う。

レッドだけが客演とかではなく、全てのメンバーが登場している光景は今見ても凄い。

後の作品でも戦隊の全員集合はあるが、あまりに数が多すぎて映りが小さくなるヒーローもいるので全員が見渡せるこれぐらいの数が逆に収まりがよく感じる。

ちゃんとライブマンの活躍が「記憶に新しい」とナレーションが伝えている所もポイント。

よく突っ込まれる「全員で戦えば暴魔を倒せるじゃん」はさすがにスペシャルということでご愛嬌。

本当のはじまりは2話から。

第2話「君達は妖精を見たか!」

脚本:曽田博久 監督:長石多可男 登場怪人:イワガミボーマ

ターボレンジャーの実質第1話は今回。前回で勇ましい姿を見せていたので、状況に戸惑うターボレンジャーの姿にはやや違和感を覚えるが気にしないように。

今回の敵は太古から甦った暴魔百族。前作のボルトが最新の科学を使う敵だったので対になっている。

メンバーも老人がいたり、最初から着ぐるみ幹部がいたりなど上手くボルトと差別化できていると思う。

妖精の声を聞くターボレンジャーの五人。ここからブレスを渡されたり、太宰博士と出会ったり、シーロンと出会ったりと怒涛のテンポで話が進む。

いきなり暴魔と戦うことに何のためらいも持たない五人。何と人間の出来た高校生だろう。

この辺りがターボレンジャーが「ヒーローが高校生をやっている」と言われる所以だと思う。

イワガミボーマは倒したものの、更なる敵の攻撃に会いレッド専用の巨大メカ・ターボGTが登場して次回へ。

あと太宰博士は「信じたから妖精が見えた」とターボレンジャーに言っているのに、自分は特殊なグラスがないと見えないらしい。

あんたは信じてないんかい!? と突っ込みたくなるが「先にグラスを発明して妖精が見えた」なら、強く信じる気持が湧かないのもわかる気がする。だって信じなくても見えているのだから。

だから博士が妖精を信じていないということではないと、改めて今回の話を見て思った。

五人に名乗る時に「太宰だ」ではなく「太宰と呼んでくれ」と言っている。このことからもしかしたら太宰というのは本名ではないのかもしれない。

その正体は多分2000年に活躍する戦隊のレッドの父親…… なんて。

第三話「暴魔城!二万年の呪い」

脚本:曽田博久 監督:長石多可男 登場怪人:ネジクレボーマ

暴魔城とその中にいる暴魔大帝ラゴーンを封印していた聖獣ラキアの封印が弱まった!

太宰博士によると、それも人間の環境破壊が原因だそうだがそのつけを高校生たちが背負うってのが少しやるせない感じがする。

ラキアが星座になり、見守るだけにとどまったのも「自分たちの不始末は自分たちで解決しろ」という人間へのメッセージなのかもしれない。

ネジクレボーマにパワーを吸い取られて変身できなくなったターボレンジャーたち。しかし、自分たちの若さの力を信じることで再び変身することができた。

人間は確かに間違いも犯す。でも、その間違いを正す可能性も持っている。それが若さであり、若さの持つ勢いだとターボレンジャーという作品は伝えている。

太宰博士の「18歳。人生で一番美しい時」との台詞が印象的。

といっても、ある程度人生を過ごせば何歳でも人生を美しくできるのではとも感じるようになるのだが。

ターボGT以外の巨大メカも今回初登場。分かりやすい車というモチーフで統一してあるが、それぞれ個性があり面白い。

そしてターボロボへの初合体。必殺技を出すときに高速剣を逆手に持つのが独自の個性で良いと思う。

なぜメカの操縦方法を知っているのかとか、ターボロボの名前とかいつ聞いたのとか突っ込み所も少なくはない。

でも、それを勢いで乗り切るパワー。これも、この時代だからこその作風として楽しめるものだと思う。

あと敵のボスのラゴーン。前作のビアスと違い化け物そのものといった風貌。

冷静に考えれば、壁と一体化したような姿は「動けないからあんま強くなさそうじゃない?」とも思える。

だが、その分感じられる重厚な雰囲気。渡部猛さんの声と相成って親玉の威厳がこれでもかと伝わってくる。

城というより彫刻といった見た目の暴魔城も存在感が溢れていた。

第4話「ゴロゴロ人間ダンゴ!」

脚本:曽田博久 監督:東條昭平 登場怪人:ダンゴボーマ

野球部として活躍する力。前回まであまり描写されなかった高校生の部分。

以前のように球が投げられず、成績も落ちている力を叱る担任の山口先生。

う~ん、心配するならまだしも怒っちゃうのか。それだけ力を評価していたのかもしれないけど自分の担任だったらちょっと嫌かな。

そんな中でダンゴボーマが復活。人間をダンゴに変えてラゴーンに食べさせようとする。イメージ映像だけど、人間ダンゴをラゴーンに献上する場面が出てきて怖い。

ターボレンジャーライブマンより低年齢層に分かりやすい作品を目指していると感じたのだが、悪役のやっていることはかなりえぐい。

ただ、自分の子ども時代もこの時期に近いので何となく感覚で覚えているのだが、当時の子ども番組の悪役の描写はこういうのが普通だったと思う。

時代の変化もあるし、今は規制も厳しくなったということだろう。

事件の中で出会う山口先生と太宰博士。力たちを怪しいことに巻き込む変な博士と決めつける山口先生。

あんまり落ち着いた感じがしない先生だな……

そうこうしているうちに二人も人間ダンゴにされてしまう。

人間ダンゴを盾に卑怯な攻撃をしてくるダンゴボーマ。それを破ったのは野球部のエースのレッド必殺ボール。

どう見ても普通のボールなのに投げて爆発するのは謎。妖精パワーでどうにかなっているのだと解釈。

どんなに勉強が辛くても、先生に認めてもらえなくても高校生戦士として戦い抜くことを誓ったとナレーションで語られる五人。

それができるのも18歳の若さなのだとも。若さって凄い。

でも考え方を変えれば、無理そうに見えることでも挑戦して成し遂げられたなら何歳になってもその人は若いのだということにはならないだろうか?

ターボレンジャーを最初に見たのは小学生の時にビデオでだが、大人になった今見てみると今だからこそ考えさせられることもある。

特に社会で毎日戦って挫けそうになっている人は、一度勢いに溢れたターボレンジャーを見てみてはどうだろうか?