作品情報
サブタイトル 愛と復讐の挽歌 放送日 1991年3月31日 監督 小笠原猛 脚本 増田貴彦
あらすじ
正木本部長を狙うローズマフィアの挑戦。組織のボスは玲子の幼馴染・桐生一也だった。
感想
6話に続いて玲子の知り合いが事件に関係するエピソード。ただし、明るい雰囲気だった6話と対照的に今回はハードな話となりました。
植物学者だった桐生一也の父を麻薬密売の容疑で取り調べる正木。時系列的にはウインスペクターより前のこと。
その場に玲子も居合わせたのですが、ということは香川竜馬達と出会う前に正木は玲子に会っていたんですね。
桐生一也の心を救いたいと願っている正木。果たしてそれができるのかが今回の鍵。
結果として、一也自身も真犯人の沼田の犠牲者でした。麻薬の影響で既に余命いくばくもない状態になっていた一也。
玲子に看取られ命を落としてしまいましたが、最後は心が救われたと信じたいですね。
暗殺のプロフェッショナルだという真柴三兄弟が今回の敵。
しかし思うのですが、こういう戦いの実行部隊みたいな人たちの心は救わなくていいのかなとも考えてしまいます。
どうも救う対象を絞っているような見方になってしまうのは私がひねくれているからかもしれませんが、殺し屋とか暗殺者とか仕事としてそういうことしてる人は救わなくてよしなのかな‥‥‥
真柴兄弟の次男・敦を演じるのは岡元次郎さん。途中でジャンプする次郎を下から撮ったカットがありますが、その動きがそのまま仮面ライダーBLACKでかっこよかったですね。
今回は真柴兄弟との戦闘が力が入っていて見ごたえありましたね。ケルベロスΔを使った射撃戦がふんだんにあってソルブレイバーのヒーロー性が堪能できました。
中盤、ウインスペクターのファイヤーが使っていたスパーク(光の球になっての移動)をソルブレイバーもやっていて世界観の繋がりを感じられましたね。
ラスト、事切れた一也を抱えて炎の中からやって来るソルジャンヌ。
ここからラストまで、マスクオフの芝居がなくジャンヌは最後までマスクを着け続けます。
きっと玲子は泣いていたのでしょうね。それを隠すためにマスクを外さなかった。
視覚的にそのことが伝わってくる演出が見事です。
結末だけ見れば前回と同じくらい悲惨な結末。それでも今回の方がクオリティは高く感じました。
やはり登場人物の描写に飛躍しすぎた部分がないのが良かったですね。
真犯人・沼田の終始敬語で話すキャラクターも個性が出ていたと思います。