ネコはミカン片手に夜明けを待つ

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特救指令ソルブレイン第3話感想 「父は天使か怪物か」

作品情報

サブタイトル:「父は天使か怪物か」
放送日:1991年2月3日
監督:小西通雄
脚本:杉村升

あらすじ

誕生したばかりのソルドーザーは街を歩く中、田代巡査と息子の敬太と知り合う。

交通事故が起き、被害者の渋沢博士に接触した田代巡査に異変が起こる……

感想

こんにちは。管理人の侑芽です。ソルブレイン第3話を鑑賞したので感想を。

パイロット版の1、2話を経て本格的に世界観が展開していく第3話。

前回まで見られた「人の命と心を救う」というテーマは抑えられ、ウインスペクターでも見られた事件の謎解きがメインに描かれます。

居眠りする亀吉を置いて街を歩くソルドーザー。人々は謎のロボットが現れたと大騒ぎになります。

バイクルやウォルターがいる世界で何でこんなに騒ぐのだろうと思いましたが、同じ警察の田代巡査にも知られてないくらい誕生して間もなかったのですね。

見た目もバイクル達と全然違うし、ソルブレインのロボットと気づかれなくても無理はないのかもしれません。

今回はてっきりドーザーメインの回かと思いましたが、後半になるにしたがってドーザーの出番は少なくなります。

ラストのナレーションもドーザーのことを言及していますが、ちょっとバランスが悪かったかなと思いました。

一方ホラーテイストを含んだ渋沢博士は、演じた高橋利通さんの熱演もあり恐くて印象的ですね。

もし今回救うべき対象がいるなら渋沢博士だったのでしょうが、すでに死人なのでソルブレインも救うという選択肢はなかったのでしょうね。

3話にして、ケルベロスΔも使用されずソルブレイバーが単身で博士を押さえつけて事件は解決しました。

火に包まれる工場の中で、この間ソルジャンヌとソルドーザーは敬太少年を避難させることもなく見ているだけ。

どうにも活躍の場面が少なくて「う~ん」となります。

メインライターの杉村さんは新しいヒーロー達をどう活躍させようか模索していたのでしょう。

ドーザーはともかく、ジャンヌはバイクルのようにコミカルな芝居ができるわけでもない。

ウォルターのように、空からの索敵ができるわけでもないのでジャンヌの活かし方は相当苦労された気がします。

ソルブレインウインスペクターよりレスキュー面も強化したいという目的があったのかもしれません。

でもメンバーの役割を特化させてしまったことが、キャラクターの幅を狭めてしまった気がします。

バイクル、ウォルターは戦闘もレスキューも何でもござれでしたからね。

次作のエクシードラフトで人間メンバー三人になった理由もわかってきます。

人間にすることで、キャラクターの転がす幅を広げたかったのですね。

今回はシリーズ二作目を作る難しさを色々考えさせられた回でした。

増えた人員、大型母艦、各キャラの役割の強化‥‥‥

一見すると確かにウインスペクターよりスケールアップしている感じはします。

でも、ソリッドステイツやジャンヌやドーザーを活躍させるには必ず最後に爆発を起こさないといけない。

どうやってもそういうシチュエーションを作らないといけない。

凄く展開が制限されてると思うんです。

ソルブレインメンバーの装備も、現場で消化が出来たウインスコードやグラッパーがないので人を抱えて走るとかそういう感じにならざるを得ない。

この辺は、作り手の狙いが外れてしまったんだなあと感じます。

まるで、「仮面ライダーV3」で26の秘密が物語に制限をかけてしまったように。

メタルヒーローで成功した続編というと「宇宙刑事シャリバン」があると思います。

実は玩具の売れ行きなど、一概にギャバンより成功したと言い難い一面もあるシャリバン

それでも何故続編として成功したといえるのか。

考えると、ストーリーが前作より規模が広がっていたことが大きいと思います。

父探し」というギャバンの物語より、イガ星と地球を股にかけた「奇星伝」のほうが世界観が広いですね。

それを前作の主人公ギャバンの活躍も交えてうまくまとめ上げたところに、シャリバンの成功があった。

メインライターの杉村さんは、この時点でヒーローとしてのソルブレインの活躍を描く限界を悟ったのではないでしょうか。

ではウインスペクターより深く描けるものは何か? それは「人間ドラマ」

ここまで考えると、ソルブレインが人間ドラマに時間を割くようになったのは必然と思えます。

ただ、その人間ドラマのバリエーションが成功したかどうかは別として‥‥‥

あと、ソルドーザーに玲子がソルブレインのメンバーはドーザーの家族だと語る場面があります。

ここはいいなあと感じます。

バイクルとウォルターは、竜馬の仲間・部下であっても家族という感じはあまりしませんでした。

竜馬に妹がいたのもありますしね。

家族という描写は、ドーザーが生まれたばかりという設定を上手く生かしたものだと思います。

ウインスペクターの「チーム」からソルブレインは「家族」へ。

ここは前作との違いが見れました。


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