はじめに
読書会に参加した時に紹介され、気になった本。
唐突ですが、私はよくコンセプトカフェに行きます。
長く通っていたらキャストさんに何かできることないかと考えるようになりました。
といっても、自分にできることは本や映画の紹介くらいです。
それならいつか、彼女たちの人生のどこかで役立つものを紹介できたらいいと考えていた時にこの本に出会いました。
紹介された方のお話は具体的な内容でわかりやすくて、その方の心を捉えていることが伝わってきました。
また、作者の吉永大悟さんが福岡に店舗を開かれていることも興味を持った理由です。
やっぱり言葉で感想を聞くと、普段接しないような本も読みたくなりますね。
読んでみたら色々勉強になりました。
作者紹介
作者は美容師の義永大悟さん。
2008年、福岡市に完全予約個室サロン「PEACE」を開店。
男性視点ならではの恋愛アドバイスが評判を呼び、「モテ髪師」としてセミナー講師や講演家としても活動されています。
感想
一番感じたことは「女性も恋愛に悩んでいる人はたくさんいる」ということでした。
女性は男性より恋愛に前向きというイメージがどこかにあったんですが、決してそういうものではないと。
もちろん、恋愛の悩みは誰にでもあると頭ではわかっていたんです。
でも、あまり普段そういう話をしないので実感として乏しくなっていました。
この本は女性への恋愛アドバイスですが、恋愛の悩みはわりと男女共通してる部分があるんですね。
例えば長く恋愛をしていないと「人を好きになる方法がわからない」という悩み。私も経験あります。
これは男女関係なく起こることですが、恥ずかしながら女性は常に恋をしているイメージのあった私は誤解してましたね。
もし自分が女性からこの悩みを相談されたとして何と答えたでしょうか。
「そういう人に出会ってないだけだよ」
「まだ時期が来てないだけだよ」
こんなことを言ったと思います。
‥‥‥
‥‥‥
具体性が何もねぇ!!
いや、書いて驚きました。笑えるくらい自分の考えがない←凹む
でもね、今までずっとこういうことを言ってきたと思うんですよ。
それに自分が誰かに同じことを言われたら「この人は私に寄り添ってくれる」と思えて嬉しいし、悪い気はしません。
でも、義永さんが書かれたこの本にはそういう「共感」を超えた具体的なアドバイスが満載です。
先ほどの「人を好きになる方法がわからない」に関して。
自分の心の奥で「好き」という感情を認識させていきます。独り言で構わないので「これ(ちょっと)好きかも」と口に出してみることからはじめましょう
引用:モテ期は月に一度やってくる。/角川マガジンズ
年齢を重ねると忙しさもあって自分の感情に素直になれなくなる。
だけど、天気も出会う人もそれは当たり前にあることじゃない。色々な感情に敏感になることが必要と書かれています。
確かに異性を好きになるというと、一目ぼれみたいに一気に感情が爆発する様子が思い浮かびます。
過去に好きになった人を振り返ると、「この人いいな」と思ったのは小さな交流の繰り返しだったと思うんです。
そして、その時の自分にはそういう相手の小さな部分を感じる心があった。
凄いなあと思います。こんな素敵なアドバイスができることが。
この本を男性が読むメリットは女性の悩みが分かるようになり、具体的なアドバイスができるようになること。
恋愛もそうなんですけど、幸せとか楽しいとかって自分一人じゃ成り立たない。
だから、いつ役立てられるかわからないけどもしも恋愛で困っている女性と出会った時のために読んでいてもいいんじゃないかと思います。
それに、具体的なアドバイスができる男って説得力があってカッコいいじゃないですか!
あと、義永さんに相談される女性の方々の様子を読んで、女性は頑張ってるんだなと感じられます。
ほら、男って何でも雑じゃないですか(笑)
私なんて髪は適当に行き当たりばったりだし、服もよそ行きと部屋着は同じだし。
だから、パートナーがいる人も今探してる人も男性は「女性は頑張ってる」ことを意識していたらより大切に思えるんじゃないかなと思いました。