こんにちは、管理人の侑芽です。
2020年は新型コロナウイルスの関係で、連休であってもなかなか出かけられない方も多いと思います。
そんな時だからこそ、映画や本を通して創作物の世界で旅をするのも一つの過ごし方。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」で知られる原恵一監督が手掛けた映画「バースデー・ワンダーランド」はまさに旅の映画。
柏葉幸子さんの小説「地下室からのふしぎな旅」を原作とした異世界冒物です。
自分に自信のない主人公の少女・アカネが異世界・ワンダーランドを旅する中で自分の「勇気」を見つける物語。
舞台はアカネの誕生日の前日です。これは「誕生日は不思議なことが起こる日」という雰囲気を作品に与えています。
同時に、年齢を重ねること=旅の中でのアカネの成長という意味ですね。
大人になると誕生日にワクワクすることなんてあまりないですが(苦笑)、誰でも子どもの頃は誕生日が待ち遠しかったのではないでしょうか。
一年に一度の特別な日、何かかが起こりそうない日。子どもの頃のそういう空想が具現化したような映画です。
アカネとアカネの叔母のチィが旅する異世界。そこが本当に色鮮やかで綺麗なんですよ。
印象的にはゲーム「ロックマンDASH」の世界みたいな感じなんですが、どこまでも続く自然の美しさが気持ちいいですね。
悪人と思われていた人も実は…… という展開なので、悪人が登場しないのも安心して観られるポイントです。
「う~ん」と思った点としては、全体的に感じる物語の起伏の少なさですね。
色々な舞台が出てくるのは面白いんですが、そこで主人公のアカネの成長があまり感じられなかったです。
基本的にアカネはチィやワンダーランドの錬金術師・ヒポクラテスに同行するだけ。
ラストでアカネは勇気を出すんですが、そこに至るまでの「勇気を少しずつ出していく」みたいな過程が感じられなかったのが惜しかったです。
ワンダーランドは現実の世界の鏡写しのような世界ということで、映画を観てると「あれがここか」みたいに感じる部分があるんですよ。
そういう部分を探す楽しみ方もあります。
大人の視点で観るとやや厳しい部分もありますが、時には日常の忙しさを忘れて旅をしたくなった時はワンダーランドの美しさが心に染みると思います。
家の中にいてなかなか感じられなくなった風の優しさや水の美しさを、映画の中で感じるにはまさにピッタリの作品です。