「人を見た目で判断するな」
人生で直接的に言われた記憶はない。
なのに誰かに言われたような気がするのはなぜだろう?
たぶん人の外見がネットなどで話題に出るたびに、無意識のうちに「人を見た目で判断するな」という結論を頭の中で作り出していたからか。
だけど、どうにもどこかしっくりこないものを感じていた。
そして考えて考えてようやく自分にしっくりくる言葉が思い浮かんだ。
「見た目が人の全てではない」
まず「人を見た目で判断するな」だと命令されてるみたいで嫌な気持ちがした。
次に考えたのは、それでも人は人を見た目で判断する生き物だということ。
これはもう本能のようなものだと思う。
だってどう考えても初対面で仲良くしたいと思う人の第一印象って、怖そうな人より優しそうな人でしょう?
どんなに理想を語ってもそれが人の本質だと思う。
でも外見が人の全てではないのも事実。
だからこそ命令されるような「人を見た目で判断するな」より、人間は見た目で人を判断するものと理解した上で「見た目が人の全てではない」と思っていたほうが少しは心に余裕が持てるんじゃないかな。