ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

心をつむぎながら 〜自分の思いを貫いた人〜

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この数年間を振り返った時に、やはり色々と世の中の動きに翻弄されてた月日だったと思います。

それがなければできたことはきっと多かった。

それでも月日だけは流れていって・・・

寂しいと感じることはたくさんあります。

私はそういう気持ちになった時は美味しいものを食べるようにしています。

食べるということは不思議なもので、それをやることで凄く人を幸せにする効果がある。

わりと最近になるまで私は色々なところに食べに行くということをしていませんでした。

今はふと知らない場所に行ってみる楽しさや、新しいお店に出会う喜びに救われている自分がいます。

 

今回私がよくお世話になっているメイドカフェを卒業される方も食べることがとっても好きな方でした。

「最初は人見知りが激しくてほとんどお客さんと喋れませんでした」

そう話してくれた彼女。

たくさんのお客さんと楽しげに会話する姿からは想像できませんが、そうなるまでにきっと努力してきたのだと思います。

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メイドになった理由は人を元気にしたかったから。

アイドルグループが好きで元気をもらった。自分もそんな存在になりたくてメイドを目指したと話してくれました。

「苦しかったこともありました。だけどお店に来てくださるご主人様たちが応援してくださったから今日までやってこれたんだと思います」

私は思い出しました。

ある年の彼女の生誕イベント。お店の外の階段にはたくさんの人が並んでいました。

みんな彼女をお祝いに来た人たち。

男女問わず彼女がたくさんの人たちに愛される存在であることを強く感じました。

 

私個人としては彼女と本について話せたのが良かったです。

最近はなかなか本も読めていないのですが、時折彼女が読んだ本をツイートしているのを見るといつか自分もその作品を読んで語り合いたいと思っていました。

それが叶わなかったのは残念ですが、彼女がいる時にお店にいくとお客さんとたくさんの話題で盛り上がっていてとても楽しそうでした。

そういう明るく楽しい空気。

それはきっと彼女がメイドに挑戦してみたいと思った理由のように、誰かを元気にしていた確かな証なのではないかと思います。

 

また彼女は先輩のメイドさんをとても尊敬し慕っていました。

私には良くも悪くも身近にそういう存在はいないので、その2人の関係性が見ていてとても微笑ましかったですね。

そういう人と一緒に働くとはどういうことなのか。

憧れの目で彼女を見ていました。

その経験を元に新しい世界でも人と関係を作り、いつかは彼女がその先輩のように下の世代を支える存在になってくれたら嬉しいです。

素晴らしい人たちの姿を見てきた彼女なら、きっとそれができると私は信じています。

彼女がたくさんの人たちに愛されている姿を私はこの目で見てきたから。

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最初に書いたように、私は寂しかったり嫌な気分になったりすると美味しい物を食べに行くようにしています。

 

特に最近食べているものはラーメン。

実は彼女もラーメンが大好きで、久しぶりに会った時にラーメンの話で盛り上がりました。

「私昨日もラーメン食べに行ったんですよ」

「実は僕もラーメン食べに行きました。◯◯という店なんだけど」

「あっ! 知っています。わかります。あそこなら絶対間違いないですよ」

さすがだなあと思うのと同時に、ようやく色々な所に行けるようになったのにもうすぐ彼女と別れなければならないことに寂しさを感じていました。

 

メイド仲間と遊んで楽しい時間を過ごしたこともあったとのこと。

彼女と他のメイドさんの息のあった掛け合いを見るのも私の楽しみでした。

その仲の良さは、そのままお店の温かい雰囲気につながっていました。

 

時に楽しみ、時に悩みながらもお店を支え続けてくれた彼女。

これから新しい世界でも頑張って欲しいと思います。

誰かを元気にしたいという思いを貫いて、それは絶対に実現できたと私は感じています。

 

だからこそ、これからもその思いを心に持ち続けて欲しい。

誰かを元気にしたり笑顔にするってとても素敵なことです。

彼女が人に与えてくれた明るさや楽しさ。

そういう温かいものをつむぎながら、彼女に明るい未来が訪れることを願っています。

 

本当にお疲れさまでした。 新しい世界に向かっていってらっしゃいませ。

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