ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店、演劇や物などを総合的に紹介する雑記ブログです。

「仮面ライダーセイバー」が特撮初心者にお薦めできる作品になりそうな理由

こんにちは、管理人の侑芽です。

いよいよ2020年の新しい仮面ライダーである「仮面ライダーセイバー」の放送が始まりました。

未だ新型コロナウイルスの不安から逃れられない日々が続きますが、そんな中でもヒーローは現れてくれる。

まだまだ若輩者の管理人ですが、今回ほど新しい新作特撮ヒーロー番組が放送されることに安心感を感じたことはこれまでありませんでした。

炎の戦士・仮面ライダーセイバー。その第一話は、前作「仮面ライダーゼロワン」の未来的な要素からガラリと雰囲気を変えたファンタジー色溢れるものでした。

今回は第一話を鑑賞した上で、本作が特撮ヒーロー番組を初めて観る方にお薦めできる作品になると感じた要素をご紹介します。

落ち着いた主人公

本作の主人公は小説家兼本屋を営む青年・神山飛羽真(かみやまとうま)

管理人は飛羽真に好感が持てました。理由は、彼が落ち着いた雰囲気を持った主人公だったからです。

本を愛し、その魅力を子どもたちに伝えようとする飛羽真。一話の段階で、主人公が何をしている人でどんなことが好きな人なのか。これが開示されていました。

というのも、やはり主人公というのは視聴者にとって作品の入り口=視聴者の視点となる人物なので早い段階で飛羽真の人柄に入り込めたのが個人的に良かったです。

仮面ライダーシリーズには過去に「仮面ライダー555」の乾巧や「仮面ライダー剣」の剣崎一真など、最初はやや取っつきにくく感情的な主人公もいました。

勿論彼らも物語が進むにつれて秘めた優しさを見せたり、頼もしい成長を遂げるのですが物語の見やすさを考えた場合、やはり最初から落ち着いた主人公の方が見やすい作品になると思います。

今後は、作品としての「仮面ライダーセイバー」の方向性に最初から安定している飛羽真にキャラクターが合っているかどうか。その辺りに注目して見ていきたいですね。


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分かりやすいアイテム

」と「」。この二つが本作を象徴するアイテムです。とっても分かりやすいですね。

特にメイン視聴者である子どもたちにとって、「絵本」という形で身近に触れる「本」。ヒーロー番組で、ヒーローが使う定番の武器である「剣」。

両方とも子どもたちにとって身近なものです。

自分自身を振り返ると、子どもの頃は自動車とか電車とか重機とかそういうのが好き。

なので、例えば1990年代に放送された「勇者シリーズ」のロボットなんかが大好きでした。

それは何故なんだろうと考えると、ロボットのモチーフの分かりやすさに尽きると思うんです。

飛行機や電車が格好いいロボットになる。こんなにストレートなことはない。

やはり身近なものというのは、誰にとってもそこまで抵抗なく受け入れられるという強みがあります。

それに、老若男女誰でも本を知らない人はいない

聞き覚えの無いその番組世界の中だけのアイテムより、本という現実に存在するもので戦うと言われた方が作品を捉えやすくする効果があると思います。


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何でもありを納得させてしまう世界観

本作の特徴である異世界ワンダーワールド

その詳しい全貌はまだまだ分かりませんが、一話ではワンダーワールドの中で仮面ライダーセイバーと悪役・ゴーレムメキドの戦いが描かれました。

牙狼シリーズ」を彷彿させる、まるで絵本の世界の中で戦うようなダイナミックな戦闘場面。

仮面ライダーウィザード」や「仮面ライダーゴースト」のようにファンタジックな世界観を持った作品はありましたが、それと比べてもその鮮やかさは際立っています。

設定そのものはファンタジーでも、世界観は現実寄りだったウィザードやゴースト。対してセイバーは、世界観そのものが現実とまったく別世界の出来事であることが描かれています。

それは、例えば「仮面ライダー龍騎」の現実の風景が反転したミラーワールドともまた違う世界観です。

まるで別の惑星の風景のようなワンダーワールド。

現実味の薄い空間だからこそ、そこには「何でもあり」の空気が漂っているように感じました。

敵が巨大化してもいいし、小さなライダーが剣でそれをやっつけてしまう。

どんな演出もどっしりと受け止めるだけの世界観が、アンダーワールドにはあると思います。

それ故に、これからどんなライダーやアイテムが登場するか楽しみです。

何があってもアンダーワールドだから。そう考えて余計な理屈なく楽しめるのも、特撮ヒーロー初心者にお薦めできる点と考えました。


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物語という希望

人は物語を作る力を持ってる

引用:仮面ライダーセイバー 第一話「はじめに、炎の剣士あり。」

本を使って人を苦しめるゴーレムメギドに飛羽真が叫んだ言葉です。

私を含めた多くの方が、「特撮ヒーロー」の物語に支えられた経験があると思います。

まだまだスタートしたばかりの仮面ライダーセイバー。でも一つ感じたことは、本作は「物語」というものを肯定したいのではないかと。

それは「物語と現実の境界線を越えることが子どもたちを大きく成長させる」という飛羽真の台詞からも感じました。

特撮ヒーローも含めた多くの物語はフィクションですが、それらは絶対に人を動かす力がある。

現に、私がこうしてブログを書いているように。

災害の時などに、エンタメは無力であるという意見は色々な場所から聞こえます。

でも、やはり人間は楽しみが無いと生きていくことはできない。勿論、楽しみの形は人それぞれで仕事が楽しみという人もいる。

そして、エンタメが楽しみだという人も。

特撮ヒーローはいつの時代も人を励ましてきましたが、未だかってない長期的な不安に覆われている今だからこそ特撮ヒーローの「物語」を通して人を元気づける、動かす。

そんな気概を仮面ライダーセイバーからは感じます。

エンタメの根源である人を元気づけるということ。仮面ライダーセイバーはそれを持っている。

そう思ったことが、本作が特撮初心者にお勧めできる作品になるのではと思った一番の理由ですね。

今後の展開に期待です。


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