ネコはミカン片手に夜明けを待つ

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超獣戦隊ライブマン第13、第14話感想 映画好きがお得に見る方法も

第13話作品情報

超獣戦隊ライブマン
第13話『燃えよ鋼鉄コロン』

放送日:1988年5月21日
監督:東條昭平
脚本:曽田博久

登場怪人:ドクガスヅノー

あらすじ

ドクガスヅノーを使って社会の混乱を企むマゼンダ。その作戦の最中、一人のダミーマンがミスを起こし脱走。

逃走中にめぐみとコロンに接触したダミーマンはコロンに一目ぼれする。

感想

初のコロンがメインとなるエピソード。

同時にダミーマンのエピソードでもあり、同じく曽田氏が脚本を手掛けた4話からの繋がりを感じる。

アシュラを「にわか天才」と罵るマゼンダ。

新しいキャラが加わったことで、ボルト側のドラマにも新展開が生まれそうだ。

ドクガスヅノーは変形してからの攻撃など面白いキャラクター。

しかし、毒ガスという能力は今の時代ではなかなか使いづらいだろうな……

めぐみを差し置いて、助けてくれたコロンに惚れてしまうダミーマン・タナカ。

ダミーマンに名前があることが判明。マゼンダが「お前はタナカだ」とか名付けたかと思うと少し笑ってしまう。

コロン一筋のタナカにむくれるめぐみが可愛い。

あと、今回はグラントータス内での勇介や丈の生活風景が見られる。

男二人が二段ベッドで寝てる様子が微笑ましい。

勇介達はタナカを機械扱いするが、コロンとめぐみはタナカの心を信じようとする。

タナカの協力でマゼンダのアジトを発見するライブマン。

しかし、ドクガスヅノーとの戦闘中にコロンを庇ったタナカが犠牲となってします。

この時のコロンの叫びは切迫感があって切ない。

今回はコロンとタナカの話であると同時に、ライブマンとコロンの話でもあった。

脚本が上手いなあと思ったのが、最後までぶれずにコロンがメインであり続けたこと。

悲しみもあるエピソードなので、色々他のキャラクターの感情も描きたかったもしれないが最後までコロンが中心なので話のバランスがいい。

ボルトが蔑む「愛」が本当は強いことを訴えてくる良エピソードだった。

第14話作品情報

超獣戦隊ライブマン
第14話『ナベ男勇介の叫び』

放送日:1988年5月28日
監督:長石多可男
脚本:曽田博久

登場怪人:エレキヅノー

あらすじ

アシュラはサイバー分身でシュラー三人衆を生み出した。

さらにエレキヅノーの光線を受けた勇介は電気人間とされてしまう。

感想

ヒーローが守るべき一般市民に迫害されるという重いエピソード。

戦隊シリーズは作風はシリアスでも比較的話はライトな作品が多いのだが、だからこそ今回の話は印象的だった。

自力でサイバー分身を作り出すアシュラ。

科学アカデミアの出身ではないアシュラが必死の努力をする姿は、岡本氏の演技も相成って印象的。

三幹部に「もっと勉強に励め」というビアスの言葉も耳に残る。

こうして見るとライブマンという作品は、正義側も悪側も努力することの大事さを訴えてくるように思える。

ただ、問題なのはその努力の方向性なのだ。

エレキヅノーの能力で追い詰められていく勇介。

暴力的だったアシュラが精神的に相手を追いつめる作戦を立てることが、彼が嵐から変わってしまったことを象徴している。

仲間に連絡もとれず、誰もいない荒野を一人歩く勇介の姿が切ない。

この場面は背景が昼から夕方、夜とじっくり展開して勇介が長い時間苦しんでいる姿を視覚的に表現している。

助けを求めた家の鍋などが身体にくっ付き、化け物扱いされる勇介。

さらに逃走中にバスに張り付いてしまい、とうとう乗客から石を投げられてしまう。

助けに来ためぐみと丈の制止も聞かない人々。

余談だが、第10話といいこの世界でのライブマンの認知度は一体どうなっているのだろうか?

科学アカデミアは世界中に知られているようだが……

絶望する勇介の言葉を受けて、シスターの姿で現れるめぐみには驚いた。

その衣装を持ち歩いていたの? と突っ込んでしまったが、こういう理屈入らずで楽しめる部分が戦隊らしい。

仲間を救うのは仲間。

この点が、味方の数が増えてもあくまで分身に過ぎないアシュラと対になっている。

前作「光戦隊マスクマン」から、レッドの人間臭い部分がそれまでより更に描かれるようになった。

今回はレッドの人間臭さが、守るべき市民たちへの絶望という形で描かれた一作。

昭和から平成へ。少しずつ変化するヒーロー像を感じることができた。