ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

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感想「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」感動の卒業式

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※この記事は映画のネタバレを含みます。

こんにちは、管理人の侑芽です。新型コロナウイルスの影響により公開が延期されていた「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」。

2020年8月7日に無事公開を迎えた本作をようやく観ることができました。

色々なことが例年と違う状況。

しかし新作の「ウルトラマンZ」が人気を呼んでおり、私の中でもウルトラマンを楽しみにする気持ちがいつもより高鳴っていました。

そんな中で鑑賞した劇場版ウルトラマンタイガは、その期待に応える素敵な映画でした。

作品情報

タイトル劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス
監督市野龍一
脚本林壮太郎、中野貴雄
公開日2020年8月7日
配給松竹ODS事業室
制作国日本
出演者井上祐貴、諒太郎、吉永アユリ、七瀬公、新山千春
根岸拓哉、宇治清高、高橋健介、石黒英雄、濱田龍臣、小池亮介、平田雄也 他
公式サイトhttps://m-78.jp/taiga/movie/

感想

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ゴールは「卒業」、すなわちタイガとヒロユキの「別れ」

引用元:劇場版ウルトラマンタイガパンフレット

テレビ版のウルトラマンタイガでメイン監督を努め、今回の劇場版を手掛けた市野龍一監督はこのように語られています。

私が観終わった後の感想もまさしくこれ! 本作は「ごくせん」や「ROOKIES」のように成長した主人公とタイガの別れ、即ち卒業が描かれていました

なるべく前情報を仕入れないで観に行ったので、予告でニュージェネの主人公が集まることは知っていました。

だから「大決戦!超ウルトラ8兄弟」みたいなお祭り作品になるのかなと予想してました。

それは確かに合っていたんですが、テレビ本編後のヒロユキが向き合う「課題」が描かれていてあくまでヒロユキとタイガの話になっていたのが好印象でしたね。

テレビ版は一話一話の個性が強かったですが、その分ヒロユキの物語の印象がやや弱かった印象があります。

劇場版はその辺りを補完したタイガの真の最終回といった趣もありました。

そして、これもテレビ版ではあまり描かれなかったタロウとタイガの親子の物語。

操られたタロウ救出のミッションが、ヒロユキがタイガ達と別れるための「最終試験」という構図になっていたのが熱かったです。

タイガとタロウの物語の中で、ヒロユキが蚊帳の外になっていないのが良かった。

同時にタロウを救うことで、タイガにとっても一つの「父親越え」が描かれていてそれがラストの別れの場面へと繋がり感動でした。

物語といえば、本作はウルトラマントレギアの物語でもあります。

トレギアが闇堕ちした理由は「ウルトラマンタイガ超全集」に詳しく載っていますが、テレビだとあまり見れなかったトレギアとタロウのやり取りが切なかったですね。

タロウの「トレギアを助けたい」という気持ちがきちんと描かれていました。

少ない台詞の中からもトレギアが何故闇に堕ちたのかはわかるんですが、やはり小さい子にはちょっとわかり辛いかなとは感じました。

子ども達が成長してタイガを観直す時、トレギアが道を踏み外したことに何を思うのか気になりますね。

そんなトレギアと劇場版最大の敵・グリムドに立ち向かうニュージェネウルトラマン達。

一人一人が登場してきて、最終的に一つの場面に集合する過程が丁寧で本当に燃えました。

近作の「ウルトラマンルーブ」の湊兄弟も成長して頼もしさを感じられました。

トレギアと戦ったこともしっかり触れられていて、そのことに言及している部分。こういう細かいところがしっかりしているのが大事ですね。

テレビ本編ではニュージェネの主人公達は冒頭のみ登場。

だからテレビだとタイガと先輩達の関係性は薄かったですが、湊兄弟の描写があることでタイガと過去作の続いてきた歴史を感じられました。

主人公達を見てると、色々なことが変わってしまった現実の世界もきちんと過去から繋がってきた世界なんだと認識できて…… 過去の想い出が甦りそのことに何だかほっとしましたね。

ウルトラマンタロウでウルトラ六兄弟が揃う話がありましたが、今回勢ぞろいしたニュージェネ勢を見て「歴史は受け継がれます、タロウ先輩」と彼らの背中が語っているようでした。

商品展開、放送期間、急速な時代の流れ…… 一年間の放送期間があった時期に比較すると、ニュージェネが辿ってきた道のりは平坦ではありませんでした。

それでも8年という期間連続して新作が作られている。ウルトラシリーズが比較的短いスパンで放送と休止を繰り返してきた時代を知っているので、これは本当に凄いことです。

勢ぞろいする主人公達、そしてウルトラマンの姿。

これはタイガの映画であると同時に、ニュージェネの歴史を作ったヒーロー・スタッフ全ての方を讃える作品だと感じました。

とても印象的だったのが変身する時に礼堂ヒカルが「いこうぜ」って声がけをするんですよ。

この役目ができるのは、ニュージェネ第一号のウルトラマンギンガ・ヒカル以外にはいないなと。

設定で考えれば、年齢的にもウルトラマン歴でもウルトラマンオーブ・クレナイガイが一番先輩なんでしょうがウルトラマンはこうでなくちゃ。

ここで細かい設定に拘ったら何か違うんですね。観てる人はギンガが先に登場したことを知ってる。

そういうファンの気持ちと歴史をくみ取った演出。これが外国のヒーローと違うウルトラマンの魅力なんだと感じました。

一方で、映画では「E.G.I.S」のメンバーの活躍がラスト付近ではあまり描かれなかったのが少し残念でした。

E.G.I.Sのドラマはテレビ版で描いたということかもしれませんが、せめてウルトラマン達に声援を送る姿などが描かれたらもっと良かったかなと思います。

また、今回の敵であるグリムド。強力な力はラスボスに相応しいですが、タロウの姿で暴れる時間が長かったので個人的に単体での印象が少し弱かったですね。

しかし、特撮場面の作り込みは素晴らしい!

冒頭でのレギオノイド・ダダカスタムと戦う場面。フーマとタイタスが登場する度に、祭り会場など何となくキャラクターのイメージと結びつく場所が映って「あっ!」と思いました。

劇場のスクリーンで観るとミニチュアってやはりテレビ以上に魅力的ですね。

場面とBGMでウルトラマンのキャラクター性を示す。全てが計算された素晴らしさでした。

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最大の目玉であるウルトラマンレイガ。戦闘場面が良かったです。

ここに関しては大きさの対比が良かったですね。グリムドの巨大さがレイガと同じ画面に入っても収まる大きさ。

だから大きさが違っても格闘戦を演出でき、攻防が描かれていたのが良かったです。

何よりレイガへの変身の過程。ウルトラ八重合体とでもいえるウルトラホーンへのエネルギー集中。

これも映画「ウルトラマン物語」を知っていればこそ燃えられました。

同時に、また何十年後がしてタイガの息子のウルトラマンもこんな風に出てくるんじゃと思えた場面でした。

本作は全体的に雰囲気を壊すようなギャグ描写も抑えられていて、まさに現時点のニュージェネ総決算に相応しい内容でした。

ラストのトライスクワッドとE.G.I.S面々との別れ。

思えばウルトラマンタロウでは、主人公の東光太郎がウルトラの力を捨てたためタロウを見送る地球人という描写はなかった。

ギンガの時もなんですが、タロウが地球人に見送られる場面は感動します。

東光太郎とタロウの関係性は今もって詳しくはわかりません。

でも主人公とタイガ達の別れ、見送られるウルトラマンというタロウで描かれなかった場面が描かれ、そういう意味で作品としても「タロウ越え」を感じた部分がありました。

昨日より今日より明日へ 越えていくのさ誰もがファイター

引用:テレビドラマ「ウルトラマンタイガ」主題歌 寺島拓篤「Buddy, steady, go!」

様々な困難が立ちはだかる時代に公開された「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」。

その困難を越えていく元気をもらえる映画です。

いつかまたトライスクワッドの面々と再会する日が、今からとても楽しみです。

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