ネコはミカンを片手に夜明けを待つ

日々の中で出会った映画・本・お店などのエンタメを紹介する雑記ブログです。小説やウルトラマンをはじめとした特撮を中心に運営中。

「江頭2:50のエィガ批評宣言」映画を観る基準を持つための手引き

1クールのレギュラーより1回の伝説

というモットーで、破天荒な芸風が売りの江頭2:50さん。

最近はユーチューバーとしても活躍されており、ご存知の方も多いでしょう。

一方で、実は大の映画好きの一面もある江頭さん。

そんな江頭さんが映画に対する思いを語った本「江頭2:50のエィガ批評宣言」。

単なる映画の批評だけでなく、映画との出会いから芸風に与えた影響など江頭2:50という人間を理解するための解体新書のような一冊でした。

芸人という立場から観る映画

江頭さんは映画で「オチ」を大事に考えられています。

それは映画の結末という意味だけでなく、1シーンにギャグがあればそのオチの有無まで観察されています。

読んで感じたのが、江頭さんは映画を観る時に「芸人」の立場から映画を観ているということでした。

私の場合あまりオチに拘りがないというか、オチがなくてもそれに気づかずただ場面に没頭するような見方をしていました。

何でそんな見方なのかと考えると、私の立場が「ただの一般の客」だからだと思います。

一般の客だから与えられたものをただ受け取るだけ。

オチがないオチもただ受け取るしかありません。

対してラストに必ずオチが求められる芸人の江頭さんにとってオチは重要なもの。

立場によって映画に求めるものが違うことに気づかされました。

ナイトミュージアムで感じたこと

2006年公開の映画「ナイトミュージアム」。

江頭さんにとっては厳しい評価の映画でした。

ただ、私はかなり楽しんで観てました。

ファミリー向けの映画なんでどぎついギャグはなくて、今思うとギャグのセンスが古いと思う部分もあります。

だけど、徹底して軽く作ってあるから頭を空にして楽しめるとも思うんですね。

映画って、クオリティの高いものばっかり見続けてるときつくなる。

本の中には出てこないけど2016年公開の「キング・オブ・エジプト」。

この作品もかなり大味でしたけど、その当時は結構シリアスな作品が多かったから、たまには大味映画の成分も欲しいよなあと思ってました。

ただ江頭さんの批評も本当に「そうだよなあ」と納得できるんですよね。

そんな風に受け取れるようになったのは自分も年齢を重ね立場が変わったこともあると思います。


ナイトミュージアム (字幕版)


キング・オブ・エジプト(字幕版)

映画の批評に影響するもの

映画の批評とか評価はその時の自分の状況で変わるもの。

この本を読んで私は感じました。

それは何故かっていうと私は今サラリーマンだから、名作を選べといわれたらサラリーマンが奮闘する映画にいくと思うんです。

または主人公が逆境から這い上がる映画とか。

学生の時はそうじゃなかったですね。

やっぱり背負う物がない分、ナイトミュージアムとかハムナプトラとか単純な娯楽作品が好きでした。

でも、映画観る時に「自分の状況を知っておくこと」って凄く大事なことだとこの本を読んで思ったんです。

江頭さんは芸人の立場で観る。そこには映画を評価する基準が生まれる。

基準が生まれれば自分なりの映画の見方ができてその映画を語ることができる。

もしも映画を観て、ただそれだけで終わらせるんじゃなくて深く語りたいなら、どうやっても自分の意見が必要です。

そうはいっても一体どうしたらいいのかわからないのであれば、一度今の自分を見つめてみる。

職業だけではないですよ。

立場、家族の有無、年齢、金銭事情‥‥‥

色々ひっくるめて考えて状況を整理し映画を観れば、きっと自分なりの意見や映画を評価するポイントが生まれます。

それは正解のないものだから他人からの批判など気にしなくていい。

むしろどんどん自分の意見を持つべきです。

相手を理解するために

誰にでもあると思います。

自分が好きなものを誰かが語っていると、急いでマウントとりたくなること。

でも、映画の見方に正解はない。

今自分が映画に下してる評価も一年後や三年後にはまったく別物になっているかもしれない。

評価ってそういう面もあります。

だから、映画の魅力を語り合う時は「相手の映画への評価は、相手の状況や立場ありきのもの」と思えばどんな意見でも受け入れられるんじゃないかと感じます。

今回、一貫して芸人の立場から映画を論ずる江頭さんの本を読み私はそんなことを考えました。

良い映画の条件とは

それにしてもやばい体験いっぱいされてますね。

特に北朝鮮へ大川総帥と一緒に行った時の話などよく無事に戻ってこれたものだと、そのエピソードが映画じゃないかと思いましたね。

本の中では江頭さんの生涯ベスト映画25作が解説されています。

何本かは私も観た映画がありました。

私のベストは定まってないのですが、江頭さんのベスト25の中に入ってる「太陽を盗んだ男」や「ミザリー」なんかは私も面白かったですね。

「ミザリー」は「SAW」と一緒にレンタルして見たんですよ。

私はミザリーの方が恐かったですね。

もうね、主人公を監禁した犯人の女のやることがえげつないことこの上ない。

ジグゾーも恐いけど、狂気のレベルではミザリーの犯人の方が上回っていて絶対こんな体験したくないと思いましたもん。

で、思ったのが自分にとってのベスト映画ってどれだけその映画のことを覚えてるかどうかなんじゃないかと。

当たり前といえばそうかもしれないど、その当たり前のことに気づかせてくれた本だったなあと感じます。

「江頭2:50のエィガ批評宣言」はkindle、BookLive、e-bookjapanでも配信中。